新ガラマニ日誌

ガラリアさん好き好き病のサイトぬし、ガラマニです。

ガラマニ日誌〔11〕03/11/2(日)「携帯電話とパソコン」その3

このテーマで、その1、その2と書いてきた。
本日は、これにまつわる件で、たいへん頭を悩ませたので、具体例として、その3を書くとする。

…いや、ホント、マジで、いい加減にしてくれないか、携帯電話(怒)。

こういう言い方は、正解でないな。携帯電話を使う人によるから。
俺が、このテーマを発表し始めたとたんに、ここを読んでくれている、俺の携帯知ってる方々から、ピタリとコールがなくなったが、

あにゃたたちは、エエのだよー!誤解無きよう。

本日、本来なら休日であるが、仕事のお付き合いで、演劇を見に行った。仕事でお世話になっている、目上の方々が、出演されるのだ。この方々は、演劇の設営・出演に余念がないので、本日、俺をムカつかせて下さったのは、観劇に同行した、職場の同僚の方々+その携帯電話、である。

今日は、連休の中日(なかび)であるから、プライベートの、友達から、久しぶりに会って遊びましょう、というお誘いを、断って、こっちに行ったせいもあり、もぉ、ガラマニ、怒り心頭である(怒)

もとから、俺という人間は、プライベートとおおやけとを、分けたい人である。どっちが大事って、勿論、プライベートである。友達、肉親、メル友、ネッ友、そして猫たち、全て、俺の大事な大事な、プライベートである。

仕事とは、俺にとって、生き甲斐でもあるが、所謂、収入源であり、そこで派生する人間関係というのは、お金が絡むから、という前提の元に成り立っている。

こう言うと、ガラマニは職場で出会う人々に、人間的情愛を持って接していないのかと、誤解されるかもしれないが、そうではない。
「携帯電話とパソコン」その1、その2で、重ねて主張してきたが、おおやけと、プライベートとは、両者に<けじめ>をつけることによって、双方に在る<人間的情愛>が成立するものであって、これを混同することは、畢竟、生まれるはずの情愛をも、生まれさせない所以になるのである。礼節を尽すことと、馴れ合うこととは、相容れないのだ。

…つーかさ…ひとことで言うとだな…常識ない奴らとは、付き合いたくねぇんだよぉ(怒)

今日、12時までに、職場に現地集合し、昼食を皆で食べてから、演劇会場へ。
開演は14時。終演後は、三々五々解散。という予定だった。但し、今日の行動は お付き合い であって、職務ではない。来たい人同士、連絡をとって、劇に招待して下さった方へご挨拶はして、後は好きに、というノリ。社会人にとっては、こういうノリの時こそ、要注意と、わかってはいたが。

俺は10時半に家を出て(この時の、我が家の状態が、後に重大事態となる)、
お菓子屋さんに寄り、出演される方へのお祝い菓子折りを買った。車通勤であるから、道路状況も鑑みて、充分な時間を見て行った。ところが、本日、ド田舎の国道は、連休の行楽客で、大渋滞であった。俺は即、待ち合わせをしている同僚の「携帯」に「メール」をした。運転しながらである。

「件名:ガラマニです!すみません
 本文:今向かってますが、渋滞で、12時の到着は無理っぽい。また連絡します」

すると、運転中の俺の携帯に「電話」がかかってきて、
それはもう、何度も何度もかかってきて、
どれくらいの渋滞なのか、とか、何時に到着する 自信 があるのか、とか、
今はどこまで走ってきたのか、とか、
イヤーンどうしようーあたし1人じゃ恥ずかしくって劇行けないワーんあはーんとか、
お言いなさるので、「お食事は、すみませんが先にすませておいて下さい」と言ったが、
イヤーンそんなのーあたし1人で喫茶店なんか入れないーんあはーんイヤーンとか、
お言いなさるので、「じゃあコンビニででも…すみませんお待たせして」と言ったが、
イヤーンあたし車で1人でもの食べたりできないーん座るトコみつけられないーんとか、
お言いなさるので、「俺は14時までに直接向かいます、先に入場してて下さい」と言ったが、
イヤーンガラマニさん来てくんないとあたし1人じゃイヤーンとか…

あの。わかんねぇのだ、誰か教えてくれたまえ。
本日の行事は、演劇をされる目上の方々への、ご挨拶がメイン(おおやけ)だ。お昼一緒に食べましょうねぇという約束の方に、遅刻したのは、確かに俺が悪いが、すぐ連絡した。12時には間に合わないと、11時にメールしだのだ。
開演する14時に、会場で合流できたのだから、問題なかろう。
それに、俺がトイレ行きたいの我慢して、途中停車せず、カーブだらけの山道を運転しながら、携帯を左肩にはさんで危険を冒して蛇行運転しながら、約2時間、何度も何度も、ここまで、この人と、こういう会話を、携帯でしなくてはならない、理由がわからん。

普段からして、この人は、勤務中に、堂々と、家族ならともかく、友達や恋人と、ええもう、仕事中に、職場内で、キャハキャハと携帯会話なさる人だったので、仕事にプライベートを持ち込みすぎな人、つーか勤務態度が根本的になってないので、俺は、あまり、お付き合いはしたくなかったのだがね…
…向こうは、俺がご飯一緒にしなかったから、機嫌悪くなったのかもしれんが、俺は今日の行事は、おおやけの行動と考えていたから、筋は通しておるが…

こういう俺の考え方が、向こうにとって「フレンドリーでない」という理由で嫌うのなら、
俺は、仕事ぶりが尊敬できない人とは、友人にはなりたくないから、仕方が無い。
ちなみに、もう1人、待ち合わせに来る予定だった同僚は、ドタキャンした。
こっちの人には、俺は「普段世話になっている目上の人に儀礼を尽す」姿勢は、はなから期待してなかったので、ま、置いておくとして。

まずここで、プチ切れてた。ええ、切れかけていたさ。
好きで渋滞になったんじゃない。ただでさえ、イライラする渋滞山道運転中、こういうイヤーンを耳元で連呼されたので、鼓膜がグワグワしていた。
…もし俺が、昼飯一緒の予定が、1人になったなら、携帯連絡は1往復で済ませ、幾らでも数ある喫茶店の好きなトコに入り、普段買っては読まない週刊ポストとかを、ちょいと読んだり、携帯いじるとすれば、今日誘ってくれたのに会えなかった友達へこそ、メールをしたり、メールや電話の用事があるなら、待つ間に、済ませておくが…さて。

14時、演劇が開演。俺と同僚は並んで席に着いた。
ここから、地獄絵図となった。読者の皆様、おおかた、想像つくでしょ…(泣)

話は、本日の出来事からはずれる。
最近、映画館や、劇場、コンサート会場に、足が向かわない。
本来、映画は映画館で見たいし、演劇も好きで、アングラ劇場に通った時期もあったし、音楽のコンサートも、ロックもクラシックも、生演奏を聴きに、行きたい方だ。だが、ドラマチックやロマンティックを求めてそういった場所へ行くのに、その気持ちを、その場でそがれる、非常に不愉快な現象が、最近、よく起こる。

そう!携帯電話だぁぁぁぁぁぁぁ ア゛ーもうエエ加減にしとけ!!

ファンタジー映画見とる最中にだなぁ、異世界の物語世界に、うっとり浸っている時にだなぁ、ハリー・ポッター君が、ホーキに乗って空飛んどる時にだなぁ、

ピリピリピリーッ「あぁ?おう、俺、うん、今、映画館。あぁ?ハリー・ポッターだよゲシゲシゲシ」

とか、言うな喋るな笑うな発声するな立つな歩くな着信音たてるなーーーーーーーーッ

しかも、演劇である。目の前で、生きた人間が、演じているのである。
俺は、お笑いが好きで、漫才の小屋にも、一時期通った。席数50ほどの、小さな下町の小屋に、足を運ぶ者は、よほどのファンだけであった。駆け出しの若手芸人が、一幕出ても、電車賃にも満たないギャラで、将来のスターを目指し、自分たちで考えたネタを、笑ってもらおうと、懸命に演じている。その若者たちと、同世代の、観客の、熱烈なファンのはずの、主に女性たちが、何故、

ピロピロピロ「もしもしぃ?うんそう、今ねー、えっとね、漫才?見てるー。うん面白いよー」

などという暴挙ができるのか、その神経はなんだと、問い詰めたい。いや問い詰めたくない。
わからない。これは、<礼儀>の問題ではなく、携帯電話によって、<人格>がおかしくなっているとしか、思えない。喋らずとも、演じている人の前で、うつむいてメール打っておいて、自分は、この演者の、ファンだと何故言えるのだ。

わずか、2時間にも満たない、上演中に、どこの誰と、そうも連絡とりたいのだ?わからぬ。わかりたくもない。

そして本日の演劇、内容は、田舎劇団と見くびっていた俺が、ドギモを抜かされるほどの、レベルの高い脚本、演出、演じる役者の芸達者ぶり、実に面白く、やぁー苦労して渋滞ぬって来たが、これは楽しいな!と、ワクワクして見ていた。

特に、感服したのは、毎日、俺と一緒に働いている、何人もの方々が、あれだけ毎日、ちゃんと仕事した上で、こんな素晴らしい劇をやるなんて、どれだけ稽古がたいへんだっただろう、仕事と両立させて、えらいなぁと、ますます尊敬の念を強くしつつ、劇の、物語世界に、没頭していた。

没頭して、楽しく、見ていたのだ…ぐすん。


…エッエッエッ、ぐすん。

 

      携帯ならすなよ!!


もおーヤダ、もおーヤダ。隣りでピンロポロポロなっただけでも、脳の血管切れる勢いだが、やっぱりか。やっぱりか。しかも、ひそひそ声でケータイに喋るか。

「もしもしぃ?今ねー、劇。ううん、え・ん・げ・き♪終る時間?わかんないー」

じゃねえだろこのボケカスが!

1)そもそも、劇場で携帯はオンにしておくべきでない
2)今日ここへ、なにしに来たのか、演劇している方への礼節のためである
3)さっきおのれは、運転中の俺にさんざん携帯したな。その2時間の間に、今喋っている相手と連絡しなかったのか。観劇中は携帯できないと何故、そっちと連絡とっておかないのだ

…おかしい。頭おかしい。はっきり言おう。こいつは本物のキチガイであると。
こいつだけではない。漫才小屋で、映画館で、目撃する、多くの人々、みんなおかしい。俺含む劇場にいる周囲の人、売ってるチケットタダで招待してくれた人、これらへの<マナー>の問題ではないのだ。

意味がわからん。A子さんが持ってるケータイで、A子さんは、

【今、自分の傍らに、いない人と、常にケータイし、
 今、自分の傍らに、いる人を差し置いて、常にケータイする】

なんのための携帯電話なのだ?頭おかしくなってるぞ。絶対おかしくなってる。ゾオー

ここが、俺が、携帯電話が人格を破壊する革命だと、訴えるポイントである。

…隣りの携帯会話によって、劇の面白い台詞が聞こえなかった…
携帯のピンロポロポロは劇場中の注目を集め、役者も気にしていた…
役者の目上の方々に、こいつと俺が 同類 だと思われたくない…死にたい。

終演後、役者さんたちに、ご挨拶し、菓子折りを差し上げ、俺は、昼食を一緒にできなかったおわびに、
このキチガイと、喫茶店(1人で入れないそうですので)に行ったが、やはり、
このキチガイは、俺とマンツーマンでお茶しばいていても、ケータイし続けていた。

そして、俺は1人、また渋滞の道のりを、クチも聞けないほど疲れ、鼓膜がグワグワしながら、やっと帰宅した。

駐車しながら、昨夜寝る時のことを考えた。何人か、Eメールくれてるのに、お返事できないで、今朝、出発する時刻までに起きるために、無理やり寝たこと。
ガラマニ掲示板のレス、
よそ様の掲示板にカキコへ、レスがあったからそれへのレス、

これら、俺の、大事な大事な、楽しい、<プライベート>だ。

それを犠牲にして、俺は、<おおやけ>に行ったと思っている。

通常の勤務も、いつもそう思って行っている。付き合って楽しい人たちばかりじゃないが、仕事だから、耐えられる、耐えるべき事だ。そも、職務は、自分の時間を売る行為だ。楽しいことばかりでないのが仕事だ。そこで得られるものは、大きなものだ。素晴らしい行為だ。働くとは。

しかし、<おおやけ>と<プライベート>を混同させられる、

携帯電話には、耐えられない。

小説の続きも書きたかった。
今日の日中来た、「大事な友達」からの携帯メールにも、お返事したかった。
家に入り、休んだら、大事なメールをしようと、思ってた。
友達は、自分の心情を、文章に書いてくれているのだ。それを、俺は、仕事の片手間には、できない。
また、仕事で会っている「大事な同僚」の目の前で、ここの仕事に関係ない人と、連絡取り合って見せることは、失礼だからできない。

こんな俺が、おかしいと言われる世の中なら、俺はおかしい人でいる。

友達へのメールにこそ、対話にこそ、俺は、携帯もパソコンも、使いたい。

今日は疲れたな…と思いつつ、靴を脱いでいたら、家人の口から、悲しい事を聞いた。

最近、毎日、家に来ていた、地域猫のチャムの、姿が見えないと。

俺が家を出た時、家人は留守だった。俺が、出る時、チャムは見なかった。他の猫たちは、いた。ホシもスミもいた。戸締りと、家事と、出かける用意で、待ち合わせの時間に間に合わせようと、急いでいて、俺は、チャムがいたのかどうか、しっかり見なかった。まだ子猫だから、母猫が、さっき、ミューミューと呼ぶのに、帰って来ないのなら…

明日の休日は、チャムを探す。
明後日の出勤は、チャムが帰って来なくても、行く。職務だから。

なんだか、とても疲れた。なんだか、とても悲しい気持ちだ。

メールのお返事等、遅れるかもしれない。皆さん、暫しお待ちを。