新ガラマニ日誌

ガラリアさん好き好き病のサイトぬし、ガラマニです。

ガラマニ日誌〔4〕03/5/7(水)「公言してはいけないこと」

職場や学校、そしてネット界など、多数の他人と出会う場所で、決して、公言してはいけない事柄ってあると思う。

それは、特技だ。

「私はこれこれが、上手です」などと言う場合、くれぐれっも、気をつけなくてはならない。

こう思って、さっき、「ガラマニはこんな奴」の特技の欄を更新した。(05/3/19更新より、特技欄廃止)

履歴書の特技の欄に書く場合、『採用される履歴書の書き方』みたいな本にも、よくあるが、必ず、客観的に評価できるように書かなくては、ならない。

例:高校の部活動は野球部でした。2年生から部長を務め、県大会で準優勝しました。

こう書いておいて、出身校名を見れば、自ずと、誰にでも、その能力を判断できるだろう。

或いは、パソコン検定何級ですとか、英検とか、具体的な数字で表せられる能力ならば、尋ねられた際に、だけ!答えた方がよい。

絶対、決して、公言してはいけない特技。しかも、職場なんかで、こういうこと言う奴が多いんだよな~黙れボケカスの、ベスト5を考えてみた。

1)絵が上手
2)歌が上手
3)パソコンは得意なんです
4)英語ができるし国際通だ
5)異性にモテます

…さ、…最悪…

こう思うのは、俺自身が過去に、こういうようなことを、特技だと、公言したために、痛い目にあって来たから、なおさら思うんである。

1)~5)に共通して言えることは、主観的に評価される(感じられる)事柄だから、である。早い話が、自分でそう思ってるだけで、世の中、上には上がいるんである。

3)と4)に関しては、先に挙げた、検定等があるが、それに拠らず、そういう特技、威張るヤツ。いるんだよなぁ…

パソコンやインターネット界の奥深さは、読者の皆さんには、言うまでもなく、上限がない。その道のプロほど、「私はまだまだです」と言うもんだ。なのに、狭い社内だと思って、さも俺が一番だみたいな顔すんな○○!自分でゆーーな。その時点で、お前が能無しだと宣伝してるんだっつーの。気ィーがーつーけーよ。HPビルダーでひいひい言っている俺の方が上では、勿論、ない。だが奴が、その道の下位であることぐらい、わかるッ。

4)に関しては、友人男性L君の話を紹介しよう。L君は、米国の大学で学位をとっており、今は日本の大手企業に勤めている。そこで外国相手のポストに就いている。英語力は、ペラペラの範疇ではなく、英米文学にも造詣が深い。副業で、米国と取引もしている。国際経済にも精通している。

そんな彼、ある時、俺に、らしくなく愚痴をこぼした。

L君「新しい上司でさぁ、オレは外国通だって吹聴するオッサンいてさぁ。」

俺「いるよな、そういうオッサン。知ったかぶりで人の話聞かないんだろ?」

L君「そうそう。今のアメリカはこうなんだ、とか、喋ってること、間違いだらけで…俺は黙ってたけどね…でも俺の仕事にまで口出しすっから」

俺「ガツーンと言ってやれば?」

L君「見かねた他の人が、俺の、経歴とか言ってくれたみたいで、それからおとなしくなったよ」

恥ずかしいよなぁ、オッサン!

だが、まだ、パソコンや英語なら、世の中に、資格試験や、その専門職がある、という評価基準があるだけ、まし。

最も恥ずかしい自慢、1)と2)だ!絵や、歌やピアノが?上手い?誰が決めるのだ?

およそ、芸術の分野ほど、「私、上手です」と言ってはいけない分野はない。

二科展に入賞した?キムタクのかみさんでも入るぞ。ボッティッチェルリ、見て、好きか好きでないか、だろ。絵画って。ショパンコンクールの1位と2位には、差異があるか?審査員のさじ加減だろ。聞く人の好みだろ。芸術は、優劣を決めるものではなく、感じるものだ。

こんな職場では、自分より「上手」な奴は、いないと思ったら大違いだ。「上手」と言っては、いけない。好むか、好まないか、なんだ。

でも、いるじゃん…カラオケが「好き」ならいいよ。でも、「上手い」って公言しないまでも、周りから「プロ並だぁ~」とかおだてられてて、いい気になってて、いざ歌ってみたら、確かに楽譜通りさ。発声も正確だろ。でも抑揚がないんだ。情感にうったえないんだキミの歌は。しかもレパートリーがアレなんだ。いわゆる、今時のソレばっかしなんだ。…みたいなことってないですか。

イラスト描くのが「好き」ならいいよ。でも、社内カレンダーに、雪ダルマだらデンデン虫だら色ペンで描いて、

「○○ちゃん絵は得意なのぅ~」

描くな。見せるな。また、誉めるな。周り!…みたいなことってないですか。

5)については、書くまでもないであろう…

最後に。ガラマニは、日本一のガラリア・マニアだと公言した。それは、俺の中で至高の存在だから、である。本当は、日本一ではなく、世界一である。「好き」と公言することは、誰にもはばむことはできない「感情」だ。

彼女を礼賛する文章も絵も、上手ではないが、「好き」な気持ちは、俺の中で、揺るがない。

そして、「ガラマニ!お前の愛はまだまだだ!自分の方が上だ!」と言ってくれる人が、いてくれることを、願う。

それが同志愛である。

以上、公言して、いいことと悪いことについて、であります。