ひかりTVビデオざんまいプランで見た映画一覧。2012年9月は27本!
9月は、映画強化月間と、俺内で定めていたので、たくさん見ましたよー。
(1)世界中がアイ・ラヴ・ユー(1996)米
ウッディ・アレン監督が、ミュージカル映画を作ったら、こうなりました。俺の好きな女優、ドリュー・バリモアが、安心と安定のブサイクさ全開で、そこがチャーミングなのよさ。
(4)人のセックスを笑うな(2007)日
ここは、美大。松山ケンイチが画学生を演じ、リトグラフの臨時講師を、永作博美が演ずる。
女は、映画の冒頭で、冬の郊外に独りおり、コート姿なのに、靴を手に持ち、裸足で、ヒッチハイクをしている。この時点で「かなり異常な事態」だ。
女の顔の表情が見えた。なにか、深い悲しみに満ちている…
女は、ふだんは、まるで幼女がごとく、無邪気ではしゃぎ、よく笑う。
しかし、リトグラファーとして、作品に向かうと、とたんにプロの眼光となる。
こんな永作博美と出会ったら、男の子なら、誰だって、心底からの、恋に目覚めることだろう。
正統派の恋愛映画。秀作。目をみはる秀作。
(5)MW-ムウ-(2009)日
手塚治虫の、この有名なマンガを、なんでまた実写化する気になったのか?!男色の描写はダイジブなのかッ?!
ネット上では、局部的に、この作品は男色ものだから、同性愛だから、ムウについて書いてるサイトは、絶対ぃー、ぜったいー、検索避けするべし!なによあんたッ検索避けもせずに、ムウ語っていいと思ってんのッそれ見て不愉快に感じる人がいたらどうするのッコロスッ!と、ゆーよーな、無益ないくさが起こっていたらしいが、実にくだらん。
おまえら、ムウのファンなら、せっかくの映画化の喜びに、くだらん水さすなよバカかマンジュウがダボが。と、思っていた。
宍戸錠、案の定、映画では、マンガには濃厚に描かれていた、結城美知夫さん×賀来神父の、男色描写は、全カットされていた。その他、刑事さんや、新聞記者のキャラクターなど、原作の設定が、大幅に改変されていたが、それは、尺や現代性の問題で、まあエエんじゃないの。実写版の美知夫さんの顔、賀来神父も、マンガの印象ソックリで、原作ファンとして、全体的には、好ましいできばえだった。
ただねえ…やはり、ムウの核心は、美知夫さん×賀来神父の、関係、心理にあるのだから、二人が男色で結ばれていること、先に手を出したのは、不良少年だった賀来神父のほうだったことは、はぶいてしまったら、意味がなくなってないか。原作知らずに、この映画だけ見たら、なんであの生真面目な賀来神父が、身をていして、美知夫さんを救おうとしたのかが、釈然としないんではないかな。
…俺、思うんだけどさ。今回、男色描写ができなかった映画製作サイドは、まだ許せるんだよ。きらいなのは、ムウのファンの中に、男色ものだから、ネット上では、検索避けしろって、他サイトに対して、強要する連中が、いたことだ。
男色を差別している者は、誰なんだろうってね。そう、検索避け強要論者のほうだよ。
(6)集団左遷(1994)日
(7)蛇イチゴ(2002)日
(10)刑事ヴァランダー 白夜の戦慄 「目くらましの道」(2008)英
第1シリーズ全3話。90分ものなので、一本ずつカウントした。
いやもう、最高っす。超・俺好みのサスペンスです。見事に、連続視聴地獄に、陥りました。
ケネス・ブラナーが演ずる、激暗な主人公、クルト・ヴァランダー。帰宅したら、風呂に入れよ、ヴァランダー。毎度毎度、寝落ちするなよ、ヴァランダー。椅子で寝ないで、ちゃんとベッドで寝ろよ、だからあんた病気になるんだよヴァランダー。携帯の着信音が、微妙に古いよヴァランダー。
暗い暗い暗い、連続殺人事件。「北欧の小さな港町、イースタ!」という、日本語のアオリ文句とはうらはらに、けっこう大きな港町にしか見えないイースタ!だって、自動車の輸出入もしてるし!三重県津市ぐらいの規模じゃないのか、イースタ!そして、たいへん流暢な英語をしゃべる、スウェーデン人の皆さん!
(11)刑事ヴァランダー 白夜の戦慄 「混沌の引き金」(2008)英
こんな、おもしろいもん、途中で誰がやめられるか。もう止まりません。
(12)刑事ヴァランダー 白夜の戦慄 「友の足跡」(2008)英
第3話で、もう、メインキャラが死ぬってどういうことよー!!富野作品かっ。
(13)吉祥天女(2007)日
俺は、吉田秋生の原作マンガのファンだ。ファンとして、この映画化は、残念でならない。
「女が描いた優れた女」の作品であるのに、この映画は、「男が描いたつまらない女」の作品だからだ。女の心理が描けていないから、同時に、男性が持つ勇気の尊さも、男性が持つ愚かな属性も、なにも描けていない。ただただ、つまらない社会陰謀を描いただけになっていた。
(15)マンデラの名もなき看守(2001)仏・独・ベルギー・南アフリカ
(18)バックドラフト(1991)米
(19)遊星からの物体X(1982)米
いい映画は、展開が速い。いい映画は、ハプニングが、開始早々に起こる。いい映画は、見始めてすぐに、主人公が誰なのか=観ている自分は、登場人物の誰に感情移入するのかが、よくわかる。
いままでの人生で、この映画は好きで、何度も何度も、見てきたが、やっぱしこれ、いい映画である。
(20)ノーウェアボーイ ひとりぼっちのあいつ(2009)英・カナダ
ジョン・レノンの青春時代、バンド結成前後を描いている。なにがビックリしたって、ポール・マッカートニー役の、子役だ。
どこで見つけてきた。ソックリやろ。この、痩せこけた、みっともない男の子が、後に、2012年ロンドンオリンピックの開会式で、ヘイ・ジュードを歌うことになるとはぁーなぁー。
(22)刑事ヴァランダー 白夜の戦慄2 「笑う男」(2008)英
笑ってないで、俺の睡眠時間をかやせ。
(23)刑事ヴァランダー 白夜の戦慄2 「五番目の女」(2008)英
激暗生活だったヴァランダーさん。
最後に、幸せを見つけたね。よかった!
ハッピーエンドのしめくくりによって、作品全体の、暗さが際立つ。サスペンスのお手本、お手柄。おお、なお鳴り止まぬ、我が嬌声!ありがとう、ケネス・ブラナー!もう寝落ちすんなよヴァランダー!風呂入れよヴァランダー!こんどから、長期間留守にする時には、新聞は止めろよヴァランダー!