ひかりTVビデオざんまいプランで見た映画一覧。2012年5月は26本!
(3)アメリカン・サイコ(2000)米
これぞまさに、俺が求める、俺の理想の、サイコ・サスペンス映画である。1980年代後半のヤッピー描写がこと細かく、印象的な映画だった。 一見して、ああ、テッド・バンディがモデルだなあと思ったが、意外な結末に!
見終わった瞬間の、ボーゼンとさせる手法!主演俳優クリスチャン・ベールの、ナイスガイっぷり!すぐ死ぬジャレッド・レト!あんまし登場シーン多くない、ウィレム・デフォー!
(4)完全犯罪クラブ(2002)米
なによー、今月、当たりばっかじゃん!
過去になにかトラウマがあるらしい、サンドラ・ブロック演ずる女刑事。犯罪に手を染めて、おもしろ半分、後、ビビリな少年犯人像。いい映画なんだが、唯一、惜しいのは、この邦題だ。
確かに内容を手短に説明できてるタイトルなんだけど、けど、でーも。おもむきに欠ける。こんな軽いノリの内容じゃないんよ。主人公である女刑事サイドと、犯人サイドとに、重厚な心理ドラマが重なって、様々な社会問題を提起している作品なんだよ。
(5)リトルトウキョー殺人課(1991)米
タイトルを見れば、一目瞭然。どこから突っ込んでいいのか迷ってしまう、勘違い日本描写が、画面のそこいらじゅうに、ビッチリ敷き詰められている。笑うな、と言う方が無理。誰も俺に笑うなとはゆーとらんが。
そして最高の爆笑ポイントは。
ドルフ・ラングレンな。あのな、チミな。無理して日本語喋らんでエエから!!頼むから、多少なりとも緊張感のともなうシーンで、ドルフの、カタコト日本語ソーニュー挿入は、腹がよじれるから、やめてー!w
(6)サイレント・ヒル(2006)米
俺、原作のゲームは知らんけど、この映画は、すっごく丁寧に作りこんであった美術は、よかった。謎と悲しさを残すラスト=脚本の意図もわかる。ただ、場面と場面の切り替え、編集に難ありかなあ。尺が長い。90分作品でまとめたらもっとよかった。
序盤から結末までの登場人物の配置と、家族が出会えない不安感には、母親目線で感情移入できた。が、原作がゲームだからなのか、ゲーム版展開に則しすぎているのか、映画としてはテンポが悪い。
(7)ピカソ・トリガー/サベージ・ビーチ(1990)米
とりあえずおっぱい出しとけ!ばいんばいんばいん!これは、おっぱい礼賛映画なのであり、細かいことにアヤをつけるべきではない。おっぱいばいんばいんなパツキンねーちゃんが、かっこよくワルモノをやっつける、痛快おっぱい活劇。ここまで潔い、おっぱい出しておけばいい映画は、これはこれで貴重である。中途半端なアダルトビデオ見るより、すがすがしい。
(8)ナインス・ゲート(1999)フランス・スペイン
ロマン・ポランスキー監督、ジョニー・デップ主演。
♪カメ〜レオ〜ン〜 俳優!
な、ジョニーデップの、ごく若い頃の作品。いやあ、おもしろかったですねえ。古書マニアっているんですよねえ。
(10)プレッジ(2001)米
ショーン・ペン監督、ジャック・ニコルソン主演。出演者クレジットではじまり、事件発覚早々、犯人が誰か、視聴者にはわかってしまう。それを、ニコルソン演じる主人公の刑事さんはどうするか?が眼目となる。
後味最悪、激暗。狂気の演技をさせたら、やっぱジャック・ニコルソンの右に出る者はおらんね。ほんでなにー、ショーン・ペン監督作品な。これまでに何本か見てきたけど、あなたも、信頼と安定の、リーディング・イノベーション監督になりつつあるよ。
(11)さまよう刃(2009)日
なんでこう、5月はいい映画ばっかあるの。なんでこう、宇野重吉のムスコはクローンなの。
少年法の保護下、けして厳罰が下されることのない、強姦殺人犯人グループを、被害者の父が追い詰める、社会派映画。
俺が、いちばん印象に残ったシーンは、長野のペンションに宿泊していた、宇野重吉のクローンのところへ、警察がおしかけてきたとき、ペンションのオーナーである年配の男性が、
「あれ、まあ、たいへんだ。おまわりさん、このかたね、ケガしてるんですよ。」
と、温厚な口ぶりで立ちはだかり、自分の車を奪って逃げろと、宇野重吉のクローンをかばうシーン。
(12)アヒルと鴨のコインロッカー(2006)日
コメディタッチで始まる、仙台が舞台の、学園もの…かと思いきや、中盤からラストまで、息をもつかせぬ、恐怖展開。すばらしい。
松田龍平さんって、やっぱカッコええなあと、ホレボレして見入った。
(15)ファイナル・デッドコースター(2006)米
アメリカさんには、ティーンズ・ホラーというジャンルがあるらしい。
これもシリーズもので、何の咎(とが)もない高校生たちが、意味不明の呪いにかかって、次々と死んじゃうので、主人公がその呪いから、逃れようと、ラストまで突っ走る展開。ホラー映画の予定調和の好例。よく出来てます。呪いの意味は不明だがな。ジャパニーズ・ホラーならば、呪いには、なんらかの因果が描かれるが、アメリカン・ホラーには、なんの因果もないのが特徴。
(16)ライアー・ライアー(1997)米
うそつき弁護士のお父さんに、毎度、うそばっかつかれて、辟易しているムスコさん。小学生のムスコさんは、お誕生日に、カミサマにオネガイをしました。どうか、今日だけは、お父さんが、ウソをつきませんようにと…
ちょっち、派手な演技が、度を過ぎているきらいはあるが、キライな映画ではない。
(18)ザ・カオス(2005)米
たぶん、低予算映画なのだろう。しかし脚本と撮影と、演技者たちが、さりげなくやっているようでいて、実際、凄まじく、いい仕事をしている。俺はこういう、人間の叡智によって作り出された作品が好きだ。
(19)絶対能力 FBIサイコメトラー捜査官(2006)カナダ
吹替え版。主人公の女性捜査官が、自分の超能力を、隠して捜査にあたっているという設定がナイスだった。これが、「わたしの超能力で解決してみせます」な設定だったら、見る前から萎え萎えになってたところだ。
(20)狼たちの報酬(2007)メキシコ・米
いま、世界でいちばんの、オットコマエは、誰か?
たぶん、第1位を、二人の男優が、争っている。椎名桔平たんと、ケビン・ベーコンたんだ。
ケビン・ベーコンが見たくてこの映画をワクワクで見始め、あれ?ケビンのような大物が、端役なのかなと思ったら、この映画は、オムニバス形式になっており、最後のエピソードの主人公こそが、ケビン・ベーコンだった。純愛を貫いた医師!ああー、オットコマエ。
(23)アザーマン もう一人の男(2008)米・英
ひかりTVビデオざんまいプランの、画面に表示される、「この映画の解説」「あらすじ」書いてる人は、目ぇあけて仕事しろ。
もしもこの映画を、見る前に、「あらすじ」読んでたら、完璧にネタバレしちゃってるから、映画の価値を、半減どころか、地に落としていたところだった。ひかりTVの、熱心な視聴者である、俺の方が、最近は「あの文章読んだら、かえっておもしろくなくなる」と予感がして、読まないで自分の勘をたよりにチョイスするようにしてたから、ネタバレは回避できたから、よかったようなものの。