新ガラマニ日誌

ガラリアさん好き好き病のサイトぬし、ガラマニです。

ひかりTVビデオざんまいプランで見た映画。2013年2月は12本!

2月は、少なめの、12本。なんで少なくなったか?途中で、くじけたのだ。もう映画なんか見るの、イヤんなっちゃったのだ。いったい、なにがあったんだ、俺ぇー!

(1)親切なクムジャさん(2005)韓国

親切なクムジャさん プレミアム・エディション [DVD]

しょっぱなからはずした。この挫折感、どーしょーも、あらへん。

この映画自体が、悪い映画なのではない。むしろ、丁寧に作りこまれた、熱意のある作品だ。でも吐いた。げえげした。(注:げえげ:ゲロ。嘔吐物:うちらへんの方言。)

『げえげ』 サルトル著 ガラマニ訳 (三一書房刊)

キモチわるすぎて、脱線しすぎた。とにかく、視聴感、激悪。俺は相当、グロい映画を好んで見てきて、グロ描写には、慣れてると、自分を買いかぶっていた。この映画のキモチわるさは、別格だ。一週間ぐらい、ダメだった。いま思い出しても、げえげしそうになる。

(2)ノイズ(1999)米

ノイズ [Blu-ray]

これもはずした。

今月の見放題特集、洋画部門に入ってて、ジョニー・デップの売れてないころ、若いころの、怖い映画というふれこみで、けっこう、信用して、見始めて、頭おかしい宇宙人が出てきて、ワレワレはウチュージンだ系で、旦那がとつぜん、コワイひとになってしまう奥さんの恐怖感は、よく伝わってきたけど、いかんせん、原因物質がワレワレでは、どもならん。

(3)ワイルド・ワイルド・ウェスト(1999)米

ワイルド・ワイルド・ウエスト 特別版 [DVD]

あ、あのっ、け、ケネス?ケネス・ブラナーさんだよね?刑事ヴァランダーの、あの、ハムレットやってたひとだよね。け、ケケケッ、ケネス・ブラナー、いいのっ?

ケネス・ブラナー、これ、いいのっ!?

この映画も、俺内で、どうしようもない、ハズレであった。なにがおもしろいのだ、これの、なにが。ウィル・スミス対ケネス・ブラナー、だけならまだしも、変装のうまい副主人公の存在が、どう考えても、この脚本には、余計だ。いらん要素だ。

唯一、収穫だったのは、才人のほまれ高い、ケネス・ブラナーが、とんでもなく、はっちゃけてる様子を、ながめることができた点だった。

(4)誘惑/セダクション(2009)仏・ベルギー

はまぞうにヒットしない。いつもなら、参考記事はないかと、躍起になって探すが、2月にかんしては、そんな気はおこらない。

これもはずした。

ハズレる予感はしてたが、製作国の、国力に期待した。南仏の海岸の、若者たちの風俗描写、自然描写、インテリアは見事だった。だったのに、中盤から、オンラインゲームのなかに入ってしまい、またこのゲームデザインが、かわいい系なのかコワイ系なのか、どっちつかずの、わるい意味で気色の悪い、ああ、ショックのあまり日本語すらおぼつかない、とにかく、南仏の海岸の美しさは消え失せ、異世界にはいってしまい恐怖する、それが映画のメインテーマなのはわかるが、もうちょっとなんとかならんかったのか、サスペンスちゅうもんは、事件が収束した後には、爽快感がないと、怖さもなくなるのだ、ダルいだけなのだと思った、そんな映画だった。

(5)ファム・ファタール(2002)仏・米

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ハズしてばかりの2月なかばに、よりによって、以前に見て、なんだこりゃー!と、誰のなかにもひとりはいる、松田優作が出てきて、

以下ネタバレします

よりによって、夢オチかよ!なんだこりゃー!と、我が胸板から、鮮血がドクドクと流れおつる、そんな不快感を味わった映画を、そうなると知ってて、再演してしまった、俺のチョイスが悪かった。

ただし、主演女優さんは、ちからのあるひとだと、再評価した。彼女はぜんぜん、わるくない。

(6)ソルジャー(1998)米

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カート・ラッセル主演。そもそも俺、このひと好きくない。でも、役者としてわるい役者ではないから、テーマもよさそうだし、ハリウッドの力技で、なんとかしてくれると思ったけど、マチガイだったね。

最強の軍隊を作ってやると、意気まいてる司令官が、旧軍のカート・ラッセルたちを、放逐するんだけども、最強の軍隊のくせして、「戦略」という、もっとも大事な要素を、100パーやっておらず、兵士の腕力にだけ頼って、斥候に報告もさせず、むこうみずに突撃させて、ラッセルに全滅させられるという、脚本からして、どうしようもない。

(7)それから(1985)日

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そ、それからっ?! と、タイトルそのまま、視聴後つっこんだ。

これは原作つきだから、しかたないんだけど、し、しかしぃ、もうちょっと、なんとか脚色を、見てよかったと思える映画になるよう、工夫できーへんかったんか。

(8)序の舞(1984)日

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信頼と安定の、宮尾登美子原作。安心して、そんなに期待せずに、見ることができた。名取裕子たんの、美麗なオッパイが救い。天才絵師、上村松園の生涯を描いた映画。

(9)バトル・ロワイアル(2000)日

バトル・ロワイアル [DVD]

うっうっうっ、フカギン、助けてくんなんしょ。俺、映画見るのが、きらいになりそうよ、うっうっうっ、フカギンなら俺を救ってくれる、最高の映画だと知ってるから、もうじゅうぶん、バトロワ好きだから。そんな気持ちで、もう何回も見ている、大好きな映画を再生することにした。バトロワ見て、ようやくちょっと、俺はこういう映画が見たいんだようっうっうっ、泣きながらフカギンに感謝した。

(10)デンデラ(2011)日

デンデラ [DVD]

草笛光子たん、倍賞美津子たん、浅丘ルリ子たん。

こんな脚本の映画に出たらいけない。

誰が、赤カブトと対決しろとゆーた。

(11)ヌードの夜(1993)日

ヌードの夜 デラックス版 [DVD]

うっうっうっ、石井隆監督、俺の大好きな監督で、絶頂だったあのころの、石井なら、いまの俺を救ってくれる、「デンデラ」をまちがって見てしまった俺の傷心を、「ヌードの夜」なら、いやしてくれる、うっうっうっ(以下略

(12)ギフト(2000)米

ギフト [DVD]

ケイト・ブランシェットたん、ありがとう。あんたは名優だ。

おしゃかさま、悪役が、すっごい似合ってるよ、ありがとう。(注:おしゃかさま:キアヌ・リーブスのこと。)

俺、つねづね、おしゃかさまには、この映画で演じたみたいな、暴力夫みたいな、いけないやつの役をやってほしかったし、この映画は、配役の妙で、まず、俺の好みをゲッチュしてくれた。

そしておはなしは、占い師がヒロインなのだけど、非現実的ではなくて、彼女は、アメリカの田舎町において、良識のあるこころ優しいひとで、苦しみから人々を救済する役目のために、超能力という「ギフト」を、天からさずかったひとなんであった。

先の展開が、どうなるのかドキドキし、作品世界に耽溺できるという、おもしろい映画を見たい俺を、今月、最後に、救ってくれた、それが「ギフト」でなくて、なんであろう。

ああ、つらかった…

あまりにも、俺貴余映画(注:おれきよえいが。俺の貴重な余暇をかえせ映画のこと。)オールステージな2月になってしまったので、「ギフト」を最後に、読書週間へと移行した俺であった。