ひかりTVビデオざんまいプランで2010年8月に見た作品は20本
8月は、ひかりTV強化月間。本数と、内容の充実を目指した。
今まで俺は、月額定額の、見放題対象作品ばかりをチョイスしてきたが、8月は、1本当たりが有料の作品であっても、つまり余剰に出費をしても、俺が見たいと思うものは見るんじゃいぃいいー!という気迫でもって臨んだ、というか、たんに楽しんで過ごした。
ひかりTVの、ペイパービュー料金=1本単位の料金は、レンタルビデオ店より安い上、<お店まで行って、貸し出し中でないものの中から、自分が何が見たいか自問自答しながら、品物を選び、お会計して、家に帰り、見たら期日までに返しに行く>という手間隙が、まったく必要ない。
俺は、完全に、レンタルビデオ店から、ビデオオンデマンドに乗り換えたクチである。
以下、いつも通り、まるカッコで、見た順番を記す。
8月のイチオシは、「太陽」
(2)太陽(2005)
「8月15日、敗戦の日を迎えるにあたり、見ておきたい映画十選」として、ひかりTV公式に紹介されていた。俺は、本編を見終わるやいなや、ツイッターで、これ見ろ、すぐ見ろと叫んだ。なぜなら、配信が終了に近かったからだ。
アドルフ・ヒトラーを、一個人、一人間として描いた作品は、今や、少なくない。映画、小説、マンガなど、色々ある。一方、天皇ヒロヒトを、一個人、一人間として描くのには、まだまだ抵抗があるように感じる。映画「太陽」は、アレクサンドル・ソクーロフ監督の作品で、ロシア、イタリア、フランス、スイスの共同制作だ。つまり、日本製ではない。
しかし、出演しているイッセー尾形氏、佐野史郎氏、桃井かおり氏ら、名優たちが、大声で叫んでいる。これは俺たちの国の話しだと。
(6)ホステル(2006)
殺人、拷問を題材にとった恐怖映画は多いが、これは傑作だ。
この映画の、もっとも秀逸なシーンは、主人公青年が異変に気がつき、ホステルを出て、地元のスナックでくつろいでいる、女たちを見つけた「瞬間」だ。
昨夜、ベッドをともにした二人の女は、アイシャドウの青いラインは官能的で、赤く輝くくちびるで、つやつやの裸で、抱きたい、魅力的なおんな、だった。昨夜は。
今朝、「素」に戻った女たちは、メイクがはがれ、化けの皮がはがれ、好意がウソだったと開き直っていた。つまり、性根の腐った人間であることを、「すっぴんの醜さ」で表現した。たった一秒の描写で、主人公が、天国から、地獄へと突き落とされたことを表現した。
(8)真実の行方(1995)
【有料で見た(1)】ひかりTVのペイパービュー作品(見放題ではなく、これだけ有料)は、ローテーションする。今月、見放題だった映画が、来月には、有料のほうになったりする。だからユーザーは、見放題の中から先に、見たい映画を選んだ方がオトクだ。
にもかかわらず、この映画は、今すぐ、どーしても今すぐ、見たかった。複数の知人が、スターチャンネルで見て、「こんな恐ろしい映画って、ほかにないわ。」「久々に、心底、怖かったよ。」と、口々に言ったからだ。うずうず…367円ですもの。ぜんぜん、惜しくないわさ。
絶対にネタバレ注意。未見の方は、あらすじや感想を読まないで。ホントに注意。だから「おや、じゃあ、これから見ようか」って思った人は、俺の記事、この先、読まないで。
一言しか、書いてないけど。
…こういう映画を、恐怖映画と呼ぶんだって、震え上がった。
実は俺ねえ、上述の知人から、ネタバレを聞いていたのだ。それなのに、見始めたらもう、心臓がバクバクして、耐えられず、五分ごとに、一時停止した。そしてまた再生し…を繰り返し、130分の作品を、180分以上かけて、見終えた。こんなにも緊張した時間を買うのに、367円だなんて、やっすいよ!
エドワード・ノートンの「演技力」の前に、名実ともにリチャード・ギアがひれふした、とも解釈できる内容だった。
(9)山口組外伝 九州進攻作戦(1974)
[rakuten:showtime:10122804:detail]
この痛快至極な作品、検索したが、どうも、DVD化されてないらしい。オンデマンドには、こうした、DVD市場では、お目にかかれない作品がチョイチョイあるので、ありがたい。
(11)エミリー・ローズ(2005)
(13)ラブレター(1981)
関根恵子さんが、美しいぱいりんをプラプラ、プラプラ、見せて下さる、ロマンポルノ。俺はこの映画の原作や背景を、まったく知らずに見たんだが、たいへんに気に入った。加賀まりこ御大の美人度、女優度にも大注目だ!
ただ、残念な点は、ひかりTVでの今作は、元が18禁だった映画を、R指定版に再編集してあるせいか、「言葉狩り」がひどいのだ。その狩り方の、醜いことといったら。
ずっと押し黙っていたヒロインが、作中初めて、心情を吐露する、重要なシーンで、セリフのあちこち、ブツッ、ブツッと、カットだ。これでは、名作が台無しだ。なんてひどい。中途半端な「配慮」なぞ、誰の為になるのだろう。関根恵子さんの、美しいぱいりんは、15歳以上に見せてもOKで、関根恵子さんの、美しいセリフはNGときたもんだ。
だって、皆さん。カットされてるセリフって、こうだよ。
(修正前)「あたし、気が、おかしくなったんです。」
(修正後)「あたし、ブツッが、おかしくなったんです。」
気がおかしくなってるのは、これを修正させたやつだよ。
(14)エスター(2009)
【有料で見た(3)】
製作に、レオナルド・ディカプリオが入っている。が、そんなことより、ひかりTV公式の宣伝番組を見て、興味をそそられ、購入した。怖かったよー。俺の大好物である、サイコ・サスペンスの良作。
(15)ボン・ジョヴィ Live from London(1995)
ひかりTVのビデオサービスには、映画だけでなく、ドキュメンタリーやバラエティーなどの作品も豊富。音楽作品は、ラインナップ数こそ多くないけども、厳選されてると感じる。もうチョト、増やしてほしい。
俺のこれまでの、ひかりTV紹介記事では、長編映画しか取り上げなかったが、今回は、こーゆーのもあるでよー的に、数に入れてみた。「ジャミロクワイ LONDON LIVE」も、超オススメ。
(16)ホワイトアウト(2009)
【有料で見た(4)】
ハズした。ダメだこれは。
南極基地という、極限空間で起こる殺人事件。それに立ち向かうヒロイン。この女性捜査官は、トラウマをかかえており…犯人はいったい、誰なのか?
と、いう、いかにも、おもしろそうな題材でありながら、映画ちゅうもんは、脚本がすべてだという事実。見始め、10分で、犯人がモロバレだし、ヒロインには感情移入できないし。
(17)パッセンジャー57(1992)
(19)団地妻 隣りのあえぎ(2001)
サトウトシキ監督作品。俺は実は、「実は」と、おことわりするほどのことではないが、オトナ向け映画もけっこう見てきている。見ているが、記事には書かないでいた。途中で寝てしまうことが多いためだ。
しかしその中で、この作品は、最後まで、「どうなるんだこのヒロインは?」と、ストーリーに夢中になった。団地部屋の狭さを表現したカメラワークも、質素堅実で、非常に好きだ。