新ガラマニ日誌

ガラリアさん好き好き病のサイトぬし、ガラマニです。

ひかりTVビデオざんまいプランで見た映画などの感想文。2011年8月は22本!

このブログで、ひかりTVの映画感想文を連載してるから、俺と同じように、ひかりTVの感想書いてる人は、いねがーと、検索してみた。「ひかりTV 感想」で、ぐぐり、やふり、ひゃくどり、してみたが、各検索エンジン上位には、解約前提で申し込んだ人の、文句とかが、出てくるんだよなあ。

こちら様とか。

解約できそでできない、ひかりTV - 大須は萌えているか?
http://blog.goo.ne.jp/impreza98/e/834703eb973ad812e6d7bf76d2c17130

俺みたいに、ひかりTVビデオサービス目的で、チューナー内蔵テレビ(アクオスDS6)を、選んで買った人種とは、正反対の発想だ。別に、人それぞれやから、エエのやけど、解約しようとすると、サービス会社が、会員番号だけ残させようとするのは、ひかりTVに限らず、よくある話しだ。俺、先だって、某ブログサービスを解約しようとしたら、しつこく、

「エエのか?ウチのブログ、やめても、会員IDだけ、残しておかんで、エエのか?…エエんやな?また、使いたいと思ったとき、ID残しといたら、スグ復活できるし、おみゃーさんにとって、便利なんやで?完全にやめてまって、ほいでエエんか。エエんかぁーーーーーッ?!」と、食い下がられた。

ひかりTV 感想」で、ぐぐれども ぐぐれども 規約とか、解約に対しての「感想」ばっかし、上位。どうでもエエけど、ひかりTVの、内容に対して、「感想」持ってるじんは、おらんのかいぃっw

と、いうわけで、今月号から、記事タイトルに「感想」の文字を、入れてみました。

(1)バーバー(2001)米

バーバー [DVD]

殺人事件サスペンスなのだが、緊張感がない。それが狙いなのだろうが、期待してたほどは、興味を持てなかった。映像美狙いなのだろうが、「美」に走りすぎていた。結果、何が目的なのかが、よくわからず、おもしろみに欠ける。

(2)トワイライト・ブラッド(2007)米・吹替版

トワイライト・ブラッド [DVD]

いわゆる、低予算の、いわゆる、お約束ホラーの、定番中の定番のような出来。そして、なじぇ、ひかりTVは、これを吹替版でのみ、配信していたのかが、理解に苦しむ。声優さんたちは頑張ってたけど、俺は、どんな映画でも、まず、原語で、字幕で、初見したい派なので、その点が残念だ。

(3)太平洋戦争 謎の戦艦 陸奥(1960)日

太平洋戦争 謎の戦艦陸奥 [DVD]

若すぎて、誰だか、わからないシリーズ。戦艦陸奥の副長さんは、「これ誰だっけ。ハウッ、天知茂だ!」
若すぎても、誰だか、すぐわかるシリーズ。菅原文太は、ダミ声ですぐわかるのよ。

さて、戦艦陸奥は、対戦中に、瀬戸内で、謎の爆発をした、実在の戦艦だ。事件の真相は、いまだもって、謎のまま。この映画では、敵国アメリカさんの謀略によって、爆破されたという筋書きで創作されていたが、かなーり、無理があり、突っ込みどころ満載。

敵国のスパイが、「日本の古い映画に出てくる、カタコトの日本語をしゃべる外人」典型例で、深刻なストーリーなのに、彼が登場すると、いちいち笑けてしまう。大戦中、日本の同盟国であった、ドイツの将校のフリをしている外人のスパイさんは、「アリガト、ダンケ、せんきゅーべりまっち。」を連発。拳銃も連発。

陸奥が本当に、爆破される直前に、天知と文太の部下が、奇妙な水死をし、次いで別の部下の、靴が爆発するという事件が起こるのに、さっさと手を打たない天知と文太。色々とな、突っ込みまくりながらな、見ましょうな。

(4)アウト・オブ・タイム(2004)米

アウト・オブ・タイム [DVD]

実戦で親友を失い、心に深い傷を負った元軍人の主人公。退役し、親友の妹を愛しながらも、親友を「死なせた」良心の呵責から、告白できずにいる。そんな折り、新型麻薬の事件に巻き込まれた主人公は…

強すぎる。

ココロは弱まっていたが、ウデが、強すぎる。

アメリカ映画には、「強すぎる」設定のアクション・ヒーローが、大昔から、数多く登場するが、最近、2000年代になってからの、「強すぎる」ヒーローは、文字通り、強すぎる。なにかしら、どこかしら、スーパーサイヤ人の影響が大きいと、感じるのは、俺だけだろうか。

(5)あるいは裏切りという名の犬(2004)仏

あるいは裏切りという名の犬 [DVD]

サスペンス・アクションの傑作。こういう現代フランス映画が、見たかった!!

ダニエル・オートゥイユと、ジェラール・ド・パルデューも、歳とったなあ。いい歳をとったなあ。若い頃よりずっと、今のほうがオットコマエ。

彼ら、フランス人男優の色気には、躊躇がない。セクシーさをかもし出すために、遠慮が、いっさいない。彼らの存在感は、圧倒的だ。老けたことも、鼻がシラノのように肥大し曲がっていることをも、すべて武器にして、女を虜にする。

(6)25時(2002)米

25時 [DVD]

三人の青年。別々の道を歩んでいる友人、男同士の心情を、葛藤を、丁寧に描いている。衣装や小道具の作りこみも、主テーマのために、実によく作りこんである。こういう、丁寧な仕事を見ると、映画って、素晴らしいなあって思うんだ。

(7)トゥー・ウィークス・ノーティス(2002)米

トゥー・ウィークス・ノーティス 特別版 [DVD]

ヒュー・グラントと、サンドラ・ブロックの魅力が集大成された、お約束恋愛映画。テンポがいい。終了までの時間が短く感じられる。無駄がないからだ。文句なし。

(8)おまけつき新婚生活(2003)米

おまけつき新婚生活 [DVD]

拳銃所持当たり前な米国において、反拳銃思想を持ち、自分の映画では、不必要な拳銃ドンパチシーンをさせない運動をしていると知り、俺内で、株がポーンと跳ね上がった女優、ドリュー・バリモアが(長い)、新婚の新妻を演じた、抱腹絶倒のドタバタコメディ。

邦題の「おまけつき新婚生活」は、言い得て妙。こういう、わかりやすい、思い出しやすい邦題が、俺は好きだ。原題そのまますぎて、タイトルを目にしても、内容が思い出せない映画を、日本で配給してる人たちには、見習ってほしい。

(9)ウエス・クレイヴン’s カースド(2005)米

ウェス・クレイヴン’s カースド アンレイテッド・バージョン [DVD]

タイトルを見て、内容が思い出せない映画の典型例。本編はいい出来なのに、それが惜しい。

不美人の姉と、いじめられっこの弟が、狼男にカミカミされたとたん、セックスアピールと腕力が増大し、モテモテになるも、危険を察して、勇気を持ち、人々を助けようと、真摯に戦う物語だ。

狼男モノとして、ほんとうによいホラー映画だ。わかりやすい邦題をつけてあげていたら、もっとヒットしたはず。

(10)夜汽車(1987)日

夜汽車 [DVD]

なにもかも、ショーケンが悪い。

(11)トラック野郎 天下御免(1976)日

トラック野郎 天下御免 [DVD]

ハイヨー毎度!イヨッ、待ってました!なのだが、今作は、一番星の、定番一目惚れ勘違いの描写が、割愛されていて、やもめのジョナサン一家に、重点が置かれていた。それはそれで、エエんやけども、一番星の勘違いっぷりを楽しみにしていた俺には、もうちっと深い勘違いが、見たかったなあ。

(12)恋愛写真(2003)日

恋愛寫眞 - Collage of Our Life - [DVD]

ホントのタイトルは、漢字が「恋愛冩眞」。松田龍平さんと、広末涼子さんの、ミステリー仕立ての恋愛映画。カタコトのヘンな英語をしゃべる松田龍平さんの、ヘンな英語のナレーションから始まったから、その時点では「なにこれ。ハズしたか?」と思ったが、そのヘンな英語は、伏線だった。謎解きは読みやすかったが、そんなことは、どうでもエエ。特に、ニューヨークでの撮影が、美しかった。工夫が凝らされていて、楽しめる一編だった。

(13)女刑事RIKO 聖母の深き淵(1998)日

これ、たいへんいいミステリーだったんだけど、いま現在、DVDでは見られないみたい。ひかりTVのビデオサービスでは、こういう、パッケージ商品としては、お目にかかれないか、見つけにくい、見つけたとしても、見る気を起こさない作品に、出会えるのだ。ひかりTVは、そーゆー点がグーなのだ。

駄菓子菓子!

ひかりTVの、画面説明文の編集チームよ。あのな、これな、説明文と、なかみのストーリーがな、ぜんぜん、違ってるんだよ!

これ。ぜんぜん、ちがう。

シリーズの、別の解説文を、間違ってコピペしたんじゃないかね?せっかく、DVDでは見られない、これぞひかりTVの利点だという作品を配信してるのに、こんな、初歩的なミスをしては、いかんだろうが。

(14)魔性の夏 四谷怪談より(1981)日

魔性の夏 四谷怪談より [DVD]

なにもかも、ショーケンが悪い。

(15)50歳の恋愛白書(2009)米

50歳の恋愛白書 [DVD]

おしゃかさま、離婚し傷心し、実家に帰り、引きこもりニート化!責める母親!いやいや近所のコンビニでバイト!

そして、年上のカノジョをゲット!よかったね、おしゃかさま。

(16)天使の肌(2002)仏

天使の肌 [DVD]

監督のヴァンサン・ペレーズは、俳優でもある。我が愛するイザベル・アジャーニの主演映画、「王妃マルゴ」では、マルゴの恋人役を演じた。当時の、ペレーズのキャッチコピーは「目で妊娠させる男」。さっき、(5)「あるいは裏切りという名の犬」の項目でも、書いたが、フランス男優は、セクシャルであることに躊躇しなさすぎな、セクシーダイナマイト弾丸野郎なのだ。そんな彼が、監督した作品と知り、これは見ねばならぬなーと。

そいで、まあ、なんという、旨い監督さんだ…目を見張る、審美眼。さすが、男と女の、酸いも甘いも知り尽くした男、ヴァンサン・ペレーズだなあ!風景描写などの映画技法も、洗練されているし、なによりも、男女の性(さが)をテーマとして、こうも真理を突くとは。

ムッシュウ・ペレーズ。トレビアン!

(17)Uターン(1997)米

Uターン [DVD]

ショーン・ペン主演。オリバー・ストーン監督作品。砂漠をクルマで疾走し、金運びちゅうのチンピラが、クルマの調子が悪くなり、ド田舎の町に立ち寄ったばかりに、そこから出られなくなるという、アメリカどんだけド田舎やねんという、イライラ・ストーリー。

俺、ショーン・ペンは、いい役者やーとは、思うんだよね。でもね。こいつに、「アリやなー」と見入ってしまう、自分がイヤなんだよね、なんとなくね。

(18)ゾンビーノ(2006)カナダ

ゾンビーノ デラックス版 [DVD]

1960年代かな?レトロなアメリカの家庭風景を、ゾンビ戦争後の社会として描いた、ゾンビ・パロディ映画。カナダ映画なんやけども。ふつう、ゾンビ映画と言えば、殺伐とした殺し合いが予定調和なわけだが、この映画は、それらゾンビ映画への、オマージュ的作品。

で、俺が、この映画を好きかと聞かれたら、好きではないと答えます。ひかりTV人気ランキングでは、上位にランクインしているけれど、あざとさが目立ちすぎる。

(19)4分間のピアニスト(2006)独

4分間のピアニスト [DVD]

女子刑務所に収監された、小柄な少女は、実は、天才ピアニストだった。刑務所内には、ピアノ教室があり、その先生とは、元ナチス従軍看護婦だった。ふたりの女は、刑務所で出会う。そして老いた女教師は、こう言い放つ。

「わたしは、あなたの人間性には、興味はない。だがあなたは、そのピアノの才能を、生かす、義務がある!」

ラストシーン、天才ピアニスト、生と死とを凌駕した演奏に、震撼せよ。

(20)ナイロビの蜂(2005)英

ナイロビの蜂 [DVD]

アフリカへの義捐金は、搾取団体が、吸い上げる。アフリカへの義捐金は、搾取団体と提携した製薬会社が、吸い上げる。難民の子供たちは、製薬会社による人体実験に使われ、死に、そして、ゴミ捨て場へと、捨てられる。

告発しようとする者は、無実の罪を着せられ、拷問され、殺される。

この映画は、これらのおそろしい現実にはむかった、勇気ある夫婦を、力強く、描く。強い映画だ。

(21)ブラッディ・ボディ(2009)米

ブラッディ・ボディ [DVD]

この映画は、いわゆる、低予算お約束ホラーである。しかし、素晴らしい映画である。なぜなら、

なぜなら、出演している役者さん、全員が、一生懸命、演技しているからだ。

主演も、脇役も、端役も、エキストラも、すべてのメンバーが、精一杯、個性を出そうと、努力している。

小道具も、美術も、どれもたいへん、ちゃちだ。脚本も定型だ。ヴァンパイアが出てきて、血ぃー吸って、仲間増やして、ラストは未消化。定型も定型。見るからに、安い映画だ。

しかし、役者の「一生懸命、演技するぞ!」っていう意気込みが、アクオスのこっちにいる俺にまで、ビンビンに伝わってくるのである。この一生懸命さ、特筆に値する。

そいでね。役者が「一所懸命、演技している」ことが、わかっちゃうってことはね、役者として、未熟である証拠でも、あるんだよ。

有名な俳優さんたちは、この「一生懸命さ」を感じさせないんだよね。今月、見た中では、ヒュー・グラントも、菅原文太も、ショーン・ペンも、ショーケンも、松田龍平も、広末涼子も、サンドラ・ブロックも、そうなんだよ。彼ら、実力のある役者は、どんな役を演じても「一生懸命、演技している」ようには、見せない。役になりきっているわけだ。

だから、俺が賞賛した、「ブラッディ・ボディ」の出演者たちは、学芸会レベルの演技をしているのだ、とも言えるんだ。

でもね、だからね。俺は、素晴らしいと思ったんだ。これからだよ。みんな、これからなんだよ。頑張っていこう。一生懸命、仕事しようって、そう思わさせてくれた映画、「ブラッディ・ボディ」の役者さんたち、ありがとう。

(22)トランスポーター(2002)米・仏

トランスポーター [DVD]

実は俺は、フランスで、かけ出しだった頃の、リュック・ベッソン監督が、大好きだった。俺の好きなリュック・ベッソンの、最後の作品は、「サブウェイ」だ。「グラン・ブルー」で、怪しくなってきたなと思った。「レオン」で、完全に見放した。

そして、予算をぎょーさん、もらえるようになって、「フィフス・エレメント」や「ジャンヌ・ダルク」などを作ったやつは、ダメになっていた。よくあることだ。
あるところにさ、若い映画監督がいてさ。若さはあってさ、お金はなくてさ。描きたいという衝動だけは、百万倍あってさ…で、持てる者になったとたん、彼本来の個性を、失してしまうってことはさ…

「トランスポーター」はね、俺がむかし愛した、リュック・ベッソンの監督作品ではないんだけれど、別人の作品として見て、普通の娯楽アクションとして見て、楽しかったよ。いま、彼は、脚本やプロデュースのほうに回ってるんだね。ありがとう、ベッソン。「サブウェイ」を、俺は、心から愛していたよ。