ひかりTVビデオざんまいプランで2011年5月に見た作品は16本
(2)バイオレンス・レイク(2005)英
安心の左車線。エゲレス映画なので。
この映画は、秀逸なので、プッシュプッシュしたい。ただし、ここ数年間で俺が見た映画の、暴力描写の中で、いちばん残酷なのが、この映画だ。だから名作だと思うわけだが、暴力描写に耐性のないひとには、勧められない。見慣れてるつもりだった俺が、あまりの残酷さに、あまりの衝撃に、見終わってしばし、呆然となってしまった。
小学生とおぼしき、悪党のガキ集団が、善良な大人のカップルを虐殺する過程を、心理的に肉迫し、丁寧に丁寧に描いてゆく。ヒロインは幼稚園のせんせいで、被害者目線が、視聴者目線になるのだが、この映画では、犯人側の心理描写がたくみなのだ。
残酷な殺人に手を染めてゆく、子供の心理とは、こういう感じなのか…俺はこの映画を見ながら、日本国内で起きた、残酷な少年犯罪をいくつか想起した。…ひどい、実にひどい…
衝撃のラストを、見逃されぬよう。←よくある宣伝文句だが、この映画にかんしては、マジだ。
(5)アサルト13 要塞警察(2005)米・仏
いいオトコ、いい女のオンパレード。
主演のイーサン・ホークは、ごく若い頃から、演技派で知られている。俺は、彼の出演作ならば、その点は、安心して見ていられる。
(7)パラノーマル・エンティティ(2009)米
「パラノーマル・アクティビティ」、じゃないよ。俺、そっちの、話題になったほうは、見てないんだ。そっちのほうは、おもしろいんだよね?これは、まがいものだよね?
この映画の注意書きに、「警告!!体調の悪い方や心臓の弱い方は、視聴をご遠慮ください!」って、書いたったんだが、
ほんとうにそのとおりで、
俺は、健康体だったのに、これ見てたら、偏頭痛がして、吐き気がして、カラダを壊した。
なぜって、
純粋に、動画酔いするからだ。
ハンディカム持って、室内をウロウロ歩くなっ。カメラにとって、三脚って、大事なんだなー、などと、カメラ素人の俺でもわかる、そんな低クオリティーである。
ホラー映画としては、死ぬほどつまらん。ぜんぜん怖くない。低予算ならいい、というものではない。家が安普請すぎる。ドアの開閉時に、いちいち、ギシギシガリガリ、いわせんなっつー。
(9)ミッション:アルティメット(2008)露
ロシア人スパイが主人公の、ロシア製作映画。ひかりTVの人気ランキング洋画部門、トップ20入りは、正しかった。見ようかな、どうしよっかなーと迷っているそこな若者!これ、見れ。
ロシア映画ですよ、奥さん。どうなるんでしょう…心配御無用!もうっ、おもしろいのっ、なんのっ!オーチン・ハラショー!
ロシア、ひいてはソビエト連邦は、もともと、映画大国だったのだ。「戦艦ポチョムキン」しかり、「惑星ソラリス」しかり、「石の花」は、世界初のカラー映画さ!
ハリウッド映画の、予定調和に、慣れきってしまった俺。いっぽう、現代ロシア映画が、これほど、出来がいいとは!!
BGMが抜群によい。アクションシーンの撮り方が、新鮮だ。冒頭、白亜の邸宅におどりこむ主人公のアクションシーンの見事さに感心して、巻き戻して三回見たよ、そのシーン。
アクションシーンを、三回も巻き戻して見るとは、俺内では、ヒッジョーに珍しい事件なのダ。
なにせ、主人公が、かっこいい。二枚目すぎず、三枚目すぎず、マッチョすぎず、出来杉くんすぎず。しょっちゅう、細かいミスをするのが好感度、大。30代かな、しぶめの、それはもう俺の好みのオットコマエ。なのに、ひとみは、少年のような甘さを残している。
スパイ映画につきものの、美女スパイも、これまたすごい。某ハリ○ッド女優のような、整形ボイン整形目じりとは、ワケがちがう格がちがう。濡れ場で、おっぱいが映るんだが、これがまた、いいおっぱいなんだ。某○リウッド女優のような、不自然なデカさなぞない、ちょうどよく形のいい、美しいおっぱいなんだ。
ほめ出したら、キリがない。これは、そういう映画だ。見れ。
(10)ニュースメーカーズ(2009)露・瑞典
ロシア映画のおもしろさに、ビックリ仰天した俺は、続けてこちらをチョイスした。
オーチン・ハラショー!!スパシーバ!!スーさん(スウェーデン)も、GJよ!
主人公は、刑事さん。ロシアのニコラス・刑事さん。敵方は武装強盗団で、「黒髪のプルシェンコ」(命名:俺)がさっそうと登場し、悪さをし、女視聴者のハートゲッチュ。
ヒロインは、モスクワ警察のえらいさん(故人)の娘で、広報担当。栗色の髪をボブヘアにし、ひとみはモス・グリーン、名前はカチューシャ。おお、カチューシャ!なんという美しさ!♪きみ〜なき〜里〜にも〜 春は〜き〜たりぬ〜。彼女の愛用ノートパソコンは、VAIOであります!
ただし、この子は、アホの子で、黒髪のプルシェンコを一員とする武装強盗団がマンションの市民を人質にたてこもり、それをやっつける様子を、テレビで生放送すれば、モスクワ警察の威信を回復できますと、いきまいている。
現代ロシアの市民生活を活写していて、インテリアや食生活を観察するにも、もってこい。
人質になったマンション住民の男の子は、オンラインゲームにはまっており、ウィンドウズで、ブラウザは、IEを使用。ネット回線を、カチューシャたちが切断したので、武装強盗団のリーダーが、自分のケータイにそのパソコンをつなげろ、と要求する。そしたら、小学生の彼が、
「これ、ブルートゥース対応してる?」
とヒアリングし、繋いでしまうという、スキルの高さ。
そして、「ミッション:アルティメット」でもそうだったが、ロシアじんの食卓には、無色透明な飲み物、しか、ないのだ。そう、ウオッカと、水だ。やつらは、ウオッカをガラスのおちょこに入れ、まず絶対、乾杯で一気飲み干し。普通大のガラスのコップの、お水を飲んで、胃の中で中和するという、ツワモノどもなのだ。
ロシア富裕層のカチューシャは、立てこもりマンションを包囲するおまわりさんたちに、自分の行きつけのレストランから出前をとり、お昼ごはん休憩をとらせたんだが…。数百名全員に、
割り箸と、お寿司が、配布されるのだ。…お寿司は、日本で売ってるのと同じ、四角いパックのだ。
…ロシアじんのお前ら…お前ら、スシ、好きすぎるやろ!!
でも、下っ端のおまわりさんは、スシなど、食べつけてないので、愚痴をこぼす。
「生魚だぜ?ペンギンと同じだよ。」
ってえええええええええええw おもしろすぎるうううううう
(11)アン・ハサウェイ/裸の天使(2005)米
視聴後、ウツになりたかったら見たまえ。俺はあまりのひどさに、9時半だったけど寝たわ。この映画は、ひかりTVビデオ新着人気ランキングの、上位にランクインしていたが、ハズれだ。すぐ、ランキング外になるだろう。
ジャンルとしては、「サスペンス」にカテゴライズされているが、ちがう。これは、「悲劇」だ。ヒロインを演じたナントカいう女優が、脱いだことで話題になったと、ひかりTVのあおり書きにあったが、本当にそれだけだ。ぶさいくな女の裸だけ見られたって、俺にはちっとも嬉しくない。
と、酷評しているが、この映画は、ひょっとしたら、こういう不快感を、視聴者に与える事が、目的なのでは?と考えた。
「悲劇」なんだ。ブルジョワ階級の娘っ子が、学生のくせに、勉強もせんと、退屈だ退屈だとぬかし、スリルをもとめてヒスパニック・スラム街に遊びにいく…そして「悲劇」が起こる…かわいそうなのは、娘っ子じゃない。ヒスパニックのかたがたのほうなのだ。
(13)リアル鬼ごっこ(2007)日
主人公の佐藤つばささんの、走ること走ること。なにせ、走って逃げるのがテーマの映画やからね。SF設定はありがちなんだけども、生きた人間が、自分の足で、走らなければいけないという状況設定が、元気な映画にしてくれている。