新ガラマニ日誌

ガラリアさん好き好き病のサイトぬし、ガラマニです。

ひかりTVビデオざんまいプランで4月に見た映画一覧(オール邦画総進撃!27本)

今月は、見たとたんに追加していく形式でお送りする。4月末になったら、タイトルは、従来通り、「何月に見た映画一覧(何本)」に変更する。
(5/1、タイトル変更済み。)

感想書くのが忙しくて、見たい映画が見られなかった月もあったが、今月はそんなこと、しない方針。とにかく、見たいもの、見る。書きたいとき、書く。

ところで今、書きながら気づいたが、この記事タイトル、年号が入ってないから、今年の7月になったら、去年の同月記事と、かぶってしまうね。どうしよっか。ウーン。ま、7月になってから考えよう。人生、行き当たりバッタリドッキリコよ。

さて、今月は、最初に、「ひぐらしのなく頃に」の実写版を見たのがきっかけとなり、全27本、オール邦画総進撃だ!

(1)ひぐらしのなく頃に 実写劇場版(2008)

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俺は、原作のほうの、ゲームも、アニメも、まったく知らん。まったく見てない。まったく予備知識なしの初見だ。

これって、我がガラマニ県の、白川郷が舞台(のモデル)になってるよね?ダム建設反対運動のくだりは、同じガラマニ県内の、徳山村を連想させられたし。自然の描写がきれいで、ジモティー的に嬉しかったな。

この映画は、ストーリーも設定も、すべてが、わざとらしくて、いい。

都会でいじめられていた少年。画家の父。田舎へ引越し。昭和期のガラマニ県内にはありえない女子の制服デザイン。べつだんかっこよくもない主人公少年にハーレムのようにむらがる、国宝級美少女軍団。湖畔。ひぐらしのなくこえ。神社。お祭り。巫女。殺人。儀式。

これらはすべて、記号化された世界だ。たいへん、たいへん、現実味が、ない。

俺はこの映画を、ジャパニーズホラーと呼ばれる作品群のなかにおいて、比較して考えた。恐怖と、エロシチズムを喚起させる「記号」の羅列を、意図した映画だと思った。ホラー映画にはどれにも、美女や墓場などの「記号」がたくさんちりばめられているが、「ひぐらしのなく頃に」は、この記号化作業を、最大の目標にして作られている。それが、功を奏している。

今作は、刃物のきっさきのように研ぎ澄まされた、美少女たちのわざとらしい笑顔に代表される「欲望を喚起させるものたちの記号化」の成功例と思う。

巫女の役を演じた女の子が、俺はいっとう気に入った。祭事をとりおこなうときの、あの表情といったら!なんという、美しさだ!おそろしい!

(3)新幹線大爆破(1975)

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佐藤純彌監督。

高倉健は、今作みたいな、理知的な犯人役が、似合ってる。俺は以前、健さんのことをあまり好きではないと書いたが、それは、彼のことを、あまり知らなかったからだ。見続けていたら、わかった。なぜこのひとが、日本男児の鑑なのかが。

米国映画「スピード」(主演はおしゃかさま)の、元ネタになった作品。そう、止まると、爆発すんのよ。めっさワクワクしたよ。警察の対応がグダグダで、失敗ばっかしよるのよ。めっさイライラすんのよ。

そいで、例によって、出演している役者さんたちが、若すぎて、「これ誰だっけ?えっ、山本圭?!ヒェーッ、若ッ!」

主犯の高倉健と戦う、国鉄側の主人公は、宇津井健だ。この、若い頃の宇津井健…かっこええなあ!しゅっとしとる。声がまた、独特で、セリフが耳に残るのねんのねん。

(4)人間の証明(1977)

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佐藤純彌監督。原作は森村誠一。「森村の証明シリーズ」←参考書みたい

「母さん、ぼくのあの帽子、どうしたんでしょうね?」っていうフレーズは、当時、大流行したので、ガキの俺も知ってたが、初めてちゃんと見た。こんなにも辛く悲しい反戦映画だったとは…。

主演は、松田優作。このひとのことも、俺はよく知らずにいたが、こうして有名な未見映画をたどってゆくと、神聖視されるには確固たる理由があるのだと、よくわかってきた次第。

(5)野生の証明(1978)

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佐藤純彌監督。「森村の証明シリーズ」第二段。言わずと知れた、高倉健主演、薬師丸ひろ子たん初出演映画だ。

ガキだった俺は、これをテレビで見て、はじめの、自衛官が自分の腕を食ってるシーンと、村落虐殺シーンで、ものすごいショックを受けてしまい、スイッチを切って泣きじゃくった。完全にトラウマ映画になっていた。今回、このトシで見返すのにさえ、トラウマが苦しくて、見るのはやめようかと迷ったほどだ。ホントだ。

で、佐藤ジュンヤさんの作風に慣れてきたし、思い切って見てみたら、案の定、いま見ると、「グロさは」たいしたことなくて、安心した。

ただ、「たいしたことない」のは、大人になった俺が、映画のグロ描写に慣れていたからであって、これが俺に与えたトラウマの大きさは、映画の存在感と同義に、強い。

(6)ひとごろし(1976)

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原作は山本周五郎。ぶっそうなタイトルで、DVDジャケ絵もぶっそうそうだが、内容はぜんぜん、ぶっそうではない。爆笑コメディ時代劇だよ!

松田優作が、臆病者の侍を演じているので、ファン必見ですよと、ひかりTVの説明文にあったので、心ひかれた。わかってきたね、ひかりTVの文章書いてるひとー!あのさ、ひかりTVの画面に出るあおり文さ。力(リキ)入ってるのが、ビシバシ伝わってくんよ!GJ!

見て、絶句した。松田優作って、こんなに演技力の高いひとだったんだって…。演技に精魂こめて、努力するひとなんだって…。

冒頭、橋を渡ろうとして、犬がおって、怖くて橋、渡れないシーンからして、大爆笑。最後まで、数分に一回は、声出して笑った。なんちゅう良質なコメディだ。おもしろいだけでなく、臆病者の主人公には、基本的に「他者に優しい」という人生哲学があって、テーマが深いんだ。この映画はね、傑作ですよ。

イヨッ、岸田森の無駄遣い!待ってました、丹波哲郎の有効活用ッ!

(7)蘇る金狼(1979)

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松田優作つながり。惜しいひとを亡くしたんだなあ…。もっと見たいよ、あなたを!

(8)仁義なき戦い(1973)

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深作欣二監督。

恥ずかしながら、初見。なんで俺は、今の今まで、ヤクザ映画だからって、毛嫌いして見なかったんだろう。くそう。

ワンカットごとに、「深作!」と叫びたい。素早く、美しい、画面の作りこみ。これぞ映画の醍醐味。映画は、こうでなくっちゃ。
技法において、お手本のようだと思った。

(9)網走番外地(1965)

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石井輝男監督。

劇中で、高倉健がね、田中邦衛の、モノマネしたんだよ。もうビックリしたよ。NHK大河ドラマ新選組!」で、ヤマコーが田中邦衛のモノマネしたルーツは、ここにあったのだねえ。

(10)ええじゃないか(1981)

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今村昌平監督。

有名な映画なのに、馬鹿な俺は、ちゃんと見たのは初めてだった。主演の泉谷しげるの若さ、オットコマエさに、二度ビックリ。桃井かおりさんのことを、ますます好きになったよ。

(11)金融腐食列島 再生(2002)

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これは劇場用映画ではなく、スペシャルテレビドラマだったそう。佐藤純彌監督作品。

(12)麻雀放浪記(1984)

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和田誠監督。ワダマコトさんちゅうたら、不透明水彩えのぐで、まるっこい顔のキャラクターの挿絵を描く、絵を見れば誰でも「ああ、この絵の。」と知ってる画家さんだ。学生時代、美術部に在籍していた俺は、イラストレーション関連書籍で、和田誠さんのアトリエ訪問など、しょっちゅう読んでいたかただ。その画家による、初監督作品だということも、この映画の存在も、よぅく知っていた。

けど、ちゃんと見たのは、今夜が初めて。

終戦直後の雰囲気をかもしだす、白黒のフィルム。作りこんだセットに、怪獣映画ばりの特撮が随所に見られ、いかにも、「絵作り」に凝った作風。麻雀ものちゅうたら、アニメで「スーパーズガン」をルール知らずに見ていただけの俺にも、たいへんわかりやすい台本。

いやぁ…うなるねえ。いい映画だねえ!和田誠監督作品を、もっと見たいよ。

主演の真田広之たんが、ういういしい。まぶしいほどに。ほいで、女衒の達さん(加藤健一)が、俺のストライクです。

(13)友よ、静かに瞑れ(1985)

友よ、静かに瞑れ [DVD]

崔洋一監督。藤竜也主演。

沖縄のキャンプ・シュワブが舞台。リゾート開発と地上げが盛んだった時代背景だ。映画タイトルが映画内容を表す。全編、静かに、静かに、進行する。崔監督らしい、細やかな美術に注目した。

(14)トラック野郎 御意見無用(1975)

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菅原文太愛川欽也のコンビシリーズ、第一弾。これの続編のどれか、いくつかは、子供の頃にテレビで見ていて、おもしろかった。このトシで第一作目を見返して、やっぱすげぇーおもしれぇわーと、膝をたたきながら見たわ。

俺はこのブログの映画感想で、何度か、「カーチェイス、カーアクションは好きではない」と書いてきた。好きではないのは、刑事ものなどで、ストーリーに不必要に挿入されるカーチェイス場面のことだ。「どうせ、走り抜けるだけやろ?また、八百屋さんの屋台をひき散らして、くだものがバラバラ道路に散乱するんやろ?ほいで、車何台かひっくり返すんやろ?ほいで、このカーチェイスが済んだら、本筋に戻るんやろ?」な、車の無駄遣いは、好きでじゃぁ、ないね。

でもね。トラック野郎や、洋画だと、ワイルドスピードシリーズのように、カーアクション自体が本筋であり、必然である映画は、ぜんぜん嫌いではないんだわ。今作のクライマックスは、当然、カーチェイスシーンだ。本気でドキドキするのさ。だから、かっこいいさ。

(15)昭和残侠伝(1965)

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唐獅子牡丹でおなじみ、健さんのシリーズ第一作。などと、したり顔で書きながら、見たのも初めて、シリーズものだったと知ったのも初めて。俺の生まれる前の映画だものー、許してやー。

松方弘樹は、今作では、たいへん若い頃だが、このひとは、年取っても若い頃のままの風貌だったんだなァ。俺の知ってる中年期の松方さんと、この時の松方さんは、ぜんぜん、変わっとらんもの。

それにしても、健さん映画を見続けて、彼を知らなかった俺は、ようやく健さんの大きさを知るにいたった。ついでに、今作では、池部良も見直した。貫禄あるヤクザだなあ。

マドンナ役は三田佳子さん。ピンクグロスの口紅がよく似合う。

以上の、役者さんたちへの賞賛もしたいが、俺が何より「このひとは、すげえ…!!」と手放しで褒め称え、改めて尊敬したのは、

1965年作のこの映画の、音楽を担当している、

菊池俊輔氏だ。

キクチシュンスケっちだよ、よいこのみんな。そう、2010年現在、中年の俺にとっても、「昭和残侠伝」を愛した俺達の親世代にとっても、ゆとり世代にとっても、東映の音楽といえば、俊輔っちやないか。

健さん登場シーンと、ドラゴンボールベジータ登場シーンのBGMを作った人、同じなんだなあ!なんちゅう息の長さ、仕事量の多さやろかー。劇伴の仕事人、菊池俊輔氏に乾杯だ!

(16)集団奉行所破り(1964)

若すぎて誰だかわからないシリーズ、今作では里見浩太朗。出てきてしばら〜く、わからなかった。でも佐藤慶は、すぐわかった。若い頃も、若くないんだもの、佐藤慶は!

映画用のオリジナル台本とのこと。見事、じつに見事。笑いあり、色事あり、殺陣あり、涙あり。いい時代だよね、こんな上等なストーリーを映画館で見られたなんて。この映画、どうやらDVD化されていないらしい。いいもん見せてもらったよ。

(17)北の蛍(1984)

北の螢 [DVD]

五社英雄監督。雪原で、やたら女が脱がされます。ビーチク凍る北海道です。寒そうです。でも、やっぱりヒグマは着ぐるみです。佐藤浩市たん含むみんな、濃厚なハメハメをなさいます。眼福です。

真面目な話し、(俺はいつでも真面目だが)、岩下志麻が、恋人の敵である仲代達矢に、惚れてしまった気持ちが、わかる年齢になったんだなあ、俺。若い頃、この映画見た時には、わかんなかったよなあー。

(18)溺れる魚(2001)

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俺は、暗い気分で今夜を締めくくりたいと思ってこれをチョイスしたのに、笑わせてどーする!知らんかったもん、コメディだったなんて。ひかりTVの解説文しか、前知識ないもん!アレ読んだら、暗いサスペンスだと思っちゃうじゃんよ!

でも、いい気分にさせてもらえた。マイフェイバリット・オットコマエ・椎名桔平ちゃんは、相変わらずの好演だったし、満足だ。
俺にとっていちばん、サプライズだったのは、なによりもカニよりも、窪塚洋介さんが、すばらしい演技力を持った役者さんだと知ったことだ。

(19)金融破滅ニッポン 桃源郷の人々(2002)

三池崇史監督、青木雄二原作。哀川翔佐野史郎出演。

あぁ、この映画は、見てよかったわあ…。

俺ね、映画やドラマ見てるとき、エキストラさんが気になるのね。映画の重要な要素ってたくさんあるけど、例えばさ、風景描写や小道具って、大事じゃん。時代劇なのに、背景に電柱が映ってたりしたら、それは「やる気のない映画」になるじゃんね。

同じように、群集という重要な役を演じている、エキストラさんは、主演俳優と同じぐらい、映画の重要な要素じゃんね。

ところが、エキストラに、やる気のないやつが、混ざっている映画が、散見されるんだわ。ハリウッド超大作とか、冠してる映画。最新の特撮技術だとか、宣伝している映画。で、群集シーンの、最前列の演者のひとりが、ダルダルなの。たまに、ある。すごく、気になる。

あなたは、群集という、この映画にとってたいへん重要な役をになった役者じゃないのか。

監督は、主演俳優や、美術や小道具に気を使うのと同じように、エキストラを指導するべきだろうが。

なにがハリウッド超大作だよ。クライマックスの大事なシーンに、やる気のないエキストラがいるやんか!しっかりせい!

「金融破滅ニッポン 桃源郷の人々」は、画面の隅々まで、やる気に満ちていた。この映画のエキストラさんは、雇われた役者さんも、街頭ロケで撮られた一般の人々も、ぜんぶが、映画の要素として、きびきび働いていた。

だから俺は、この映画を、見てよかったと思った。

(20)キネマの天地(1986)

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(23)いつか誰かが殺される(1984)

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(24)伝染歌(2007)

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遊人さんが出ているから、原田眞人監督作品だろーなーと思ったら、やっぱしぃー。

ある日、何気なく、「ダウンタウンDX」を見ていたら、素晴らしい美少女が出演しておりました。さいきん話題の、アイドルグループの一員らしいです。

「こんなきれいな少女は、めったにいるもんでない。」と感動して、すぐ検索。AKB48の、大島優子さんっていうのね。美人を眺めるのが好きな俺(筆者注:筆者は中年女性でストレートです。ネナベだったなごりで、この筆名では俺俺、ゆうとります)、以来、大島優子さんが気になるようになったわけです。

彼女は、顔の造作が黄金比の、マジもんの美少女です。かしこそうな「眉間」が魅力です。

そいでこの映画は、大島優子さんがヒロインを演じていると知ったので、見ようと思ったわけです。男性主人公の、松田龍平さんは、演技派の本領発揮でナイスでしたし、おもしろい趣向のホラーでした。

(25)らせん(1998)

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(26)五条霊戦記/GOJOE(2000)

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(27)上海バンスキング(1984)

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深作ゥッ!