ひかりTVビデオざんまいプランで3月に見た映画一覧(11本)
3月は計11本かあ。仕事が多忙だったし、後半、風邪で寝込んだしなあ。
今回のイチオシは、コワイと評判の映画、「ソウ」。
(1)ヘアスプレー(2007)
ジョン・トラボルタは、なにを考えているのだろうか…。ますます、好きになっちゃうじゃないか!
オープニングそうそう、ヒロインによる熱唱で、ハートわしづかみにされ、あとはラストまで、歌と映像美に圧倒され。
アニメ作品「ヘタリア」を、もしも実写化するなら、誰がどの役がいいか議論で、アメリカ君役にしばしば推挙される役者、ザック・エフロンが、ヒロインのボーイフレンド役。
(2)空海(1984)
密教オープンソース!バグが発見されました。どんなバグですか?いわく、「弘法も筆の誤り」。
…すみません、これ、言いたかっただけです。
それにしてもだ。仏教映画が、こんなにエロくてエエのやろかー。もしも親兄弟といっしょに見てたら、気まずさマックスになると思われ。それほどまでにセックスのシーンが、きっつい(笑)。
特に、日本のエロ女神さまこと、小川真由美たんが演じた藤原薬子が、実のムスメと親子丼するシーンは、すごすぎて、俺様、くちあんぐり。だってさ、親子丼するだけなら、まだいいが(よくないが)、ムスメのほうがさ、12歳ぐらいの子役なんだもんよ。そいで、母親である薬子(クスコ)たんは、ムスメを連れてきて自分がいまハメていた男にあてがい、ハァハァ興奮しながら、
「はらめよ〜。はらめ〜。」
って言うんだものさ。ああ、すごいさ。これさ、映倫が許可しても、アグネスが(以下略。
ま、エロさも含んで、ダイナミックで、おもしろい映画やった。ただでさえ史実からして、波乱に満ちた空海さんの生涯を、佐藤純彌監督が、骨太に描いている。空海は若さにあふれる、北大路欣也。最澄さんは、世界三大美男子のひとり、加藤剛。橘逸勢さんは、大好きな石橋連司。ハヤナリさんって、三筆のひとりで、日本史の教科書における俺のイメージでは、クールな二枚目だったんだが、レンジたんが演じたハヤナリさんは、空海のマブダチで、明るくていいやつなんだよな。
(3)陽はまた昇る(2002)
家庭用ビデオデッキ黎明期。ソニーのベータマックスが発表され、これが業界の定番になるわよ、圧勝だわよーとみんながゆってたとき。日本ビクターのひと(西田敏行)は、独自のビデオデッキを開発していた。これこそが、家庭用ビデオの世界標準になると信じて、ビクターは、その技術を、なんと、他メーカーに開示したのだった。
そのビデオの名は、VHS。
テーマにもひかれましたが、映画としてもそこそこ、楽しい構成でした。俺が小学生のときの史実ですから、ビデオ競争は、俺も体感してました。俺んちでは、ソニーのベータマックスが出た瞬間に、買ってました。おかげで、今でも俺の部屋には、ソニーのベータと、そしてVHSとが、現役で置いてあります。アクオスのひかりTVでこの映画を見ている最中、アクオスの真下に積んであるベータのデッキと、VHSのデッキとを、交互に眺めては、感慨にふけりましたね。
(4)スパイ・ゲーム(2001)
親子とみまごうほど似ているふたり、ロバート・レッドフォードと、ブラッド・ピットが共演。上司と部下の関係。スパイもので、見ごたえじゅうぶん。中国で囚われた元部下ブラピを、米国のCIAオフィスにいるレッドフォードが、機略だけで救いだす筋立てがグッドよ。
(5)ブラインド・フューリー(1989)
45歳のルドガー・ハウアー。どストライクです。
座頭市のアメリカ版です。バッタもんではなくて、公式です(汗)。ちゃんと、許可もらってます。主人公は兵士で、ベトナム戦役で目をやられ、森で迷っていたところを原住民の村で助けられます。その村で、日本式の剣法を習うのですが、ベトナムの山ん中に、なぜ剣道を教えられるひとがいるのかとか、深いことを考えてはなりません。この映画は、俺得映画なのです。ルドガー・ハウアーが、オットコマエで、どストライクなので、それでいいのです。
ただ惜しいのは、主人公サイドの人間模様はうまく描いてあるのに、敵方のキャラクターが意味もなく多すぎる点でした。カジノの大ボスと、実行犯のデブ。ラスト近くで出てくる用心棒のショー・コスギ。敵方は、この三人にしぼって脚本を作るべきでした。そうすれば、もっとよくなってた。
(6)ハッカビーズ(2004)
きげんよく、笑顔でしゃべっていたのに、なにかの拍子で、突然に不機嫌になる、その瞬間の表情を演じさせたら世界一の役者、ジュード・ロウ。彼はライバル役ですが、相変わらず、いい味出してます。観念的なテーマを、きわめて楽しく映像化した、ユニークな一編。見て損なし。
(7)キスキス バンバン-L.A.的殺人事件(2005)
凝りすぎ。まあまあ楽しめたけど、「どうだユニークだろう」な演出意図が、ぜんぜんユニークではない。主人公はとりあえず、トイレでおしっこしながら、洗面台の棚から小瓶取り出してサプリメント噛むのは、やめれ。
♪右手に〜サプリメント〜、左手に〜男根〜、風呂桶に〜ホトケさん〜、背中にじんせぇいを〜。アアン〜。アアァ〜ン。
(8)ソウ(2004)
ソウのシリーズ、ノンストップで、4まで見たけど、結局、最初の「ソウ」がいちばんいい。推理ものとして傑作。だからさ、犯人は誰なのか、わからない状態で初見する、第一作がいちばんよいのよ。
(10)ソウ3(2006)
「ソウ」は、未見のかたは、是非とも第一作を、ネタバレを知らずに見てほしい。
なのでこの記事は、以下ネタバレ厳重注意。
ジョンの弟子、アマンダが、ジョンが自分の看護役に指定した女医に、嫉妬するさまに、俺は感情移入した。アマンダは、あきらかにジョンを愛してしまっている。わかる。ジョンは知性的で寡黙で、50がらみの細身の、うつくしい男性だもの。俺も、「ソウ」シリーズを見続けるうちに、彼のセクシーさに惹かれた。残酷な犯罪の主犯であるにもかかわらず、彼の存在感には、独特の魅力を禁じえなかった。