新ガラマニ日誌

ガラリアさん好き好き病のサイトぬし、ガラマニです。

第19話 さよなら半兵衛

今回、いちばんビックリしたのは、筒井道隆氏に胸毛があったことです。(すみません、いきなり…)

あ、ハイ、こんばんは。前人未到の芸域に達した筒井道隆氏を賞賛し続ける、ガラマニ作・NHK大河ドラマコォナァへ、ようこそようこそ。

きょう、道隆氏演ずる、竹中半兵衛@棒読みが、病気でお亡くなりになりました。竹中半兵衛とは、美濃出身の天才軍師です。そうは見えませんが、そうは見えませんがぁー!それがヨイ。初登場より本日まで、俺たちファンを、色々な意味でトリコにしてきた棒読みは、病身をおして秀吉軍に随行。毛利攻めの陣中で、床に臥してしまいます。水色のお寝巻き姿で、甲冑着た雑兵に、両肩支えられて会議室に歩いてくる様子が、痛々しい。「立てばギクシャク 座ればバタン 歩く姿はもう死にそう」。そんな格言が、俺の頭をよぎります。

一方、登場人物中で唯一、山川出版社の「詳説日本史」が頭に入っている男・六平太は、一豊に、織田家を見限るように勧めましたが、一豊は聞き入れません。この、一豊VS六平太のやり取りも、今回のかなめ。陽光の元で生くる男子は、忍びのおまえとは違う。たとい不条理であっても、命(めい)には従わねばならヌのだと説く山内一豊は、ただのバカではなかったのねんのねん。侍の精神性を、ヒーローが自覚してゆく、いい描写でした。不器用な一豊が、器用な六平太に言ってのけることが出来たのは、彼が今まさに、そのテーマで迷っているからですね。言いながら、一豊は、自分に言いきかせているのだもの。言説とは、他者を説き伏せるのみにあらず、己が心のありかを探るための術(すべ)であるのだなあ。

その六平太が、病床の半兵衛に呼ばれてやってきました。男2人が、抱き合うシーンで、半兵衛のお寝巻きの襟元が乱れ、色白の胸がはだけて見えて…胸毛が、ある…ヒィイイィーッ!ビックリしちまいやした。いや俺はね、胸毛が嫌いなわけではないんだよ。れも、筒井ミッチーには、ないと思ってたの。だからどうしたと言われても困るが。

戦地において、竹中半兵衛どの、ご危篤。知らせをい聞いた千代は、手紙を書きます。それを、半兵衛に読んであげる一豊。うつろだった目を、なおうつろにし、空(くう)を見つめる半兵衛。

ガラマニ県垂井町が生んだ、棒読み棒立ちフワフワ歩きの家元・竹中半兵衛の脳裏に、走馬灯のように、元気だった頃の思い出が。千代と、乗馬デートした思い出が…浮かび。このへんで俺、ウルウル。そして。

臨終に際しても、我らが竹中半兵衛の棒読み芸は、一縷(いちる)とて乱れず!見よや!聞けや!前回の予告編でゆってたウワゴトが、出た!来るぞ、名セリフが。手に汗握る、テレビ前の俺。

竹「わたしがー生涯ぃー愛したおなごはー、千代どのでござった。」カク。

カク?

ん?

えっ、続きは?その先は?それは予告編で言ってたセリフよね。その次に、名セリフを言うのではないの?一豊に向かって、千代どのを頼むとかなんとか。俺、そう思って期待してたんだけど。

・・・・・・・・・・・

 終わりかぃいっ!!

全世界の竹中半兵衛@棒読みファンの皆さん。俺は、このコト切れ方に、不謹慎とは重々分かっておりますが、白状します。

腹筋よじれマックスでした。ええ。ふき出しそうになるの、こらえるのって苦しいのねえ。あぁ、みごと、見事ぢゃ。最後まで、棒読み。最後まで、こんなにも、ぶっきらぼう。最後まで、俺をこんなにまで笑わせ、魅了してくれた、竹中半兵衛@棒読み、ありがとぅうっ!あなたの演技は「げいじゅつぢゃ。」

◆ガラマニ作「土方歳三最期の一日」感想文 松平容保さまも出るでよー
http://www11.ocn.ne.jp/~garamani/nissi29.taiga.toshi.last.html

垂井町にある竹中半兵衛の居城跡と、息子(ムスコおったんやな。そりゃおるわな)竹中重門が建てた陣屋跡へのご案内
http://www.pref.gifu.lg.jp/pref/s20502/tourism/kankou/history/tarui.html