新ガラマニ日誌

ガラリアさん好き好き病のサイトぬし、ガラマニです。

第16話 小りんの不憫

相変わらずの神演技、六平太。香川照之さんの一挙手一投足に、釘付けです。歴史上の有名人ではない、忍びの者・六平太が、全キャラ中で、いっとう賢い男として描かれているのが、なんとも粋です。長篠陣中で、顔をすすで汚した六平太。汚れ方まで、オットコマエ。

そんな六平太の「女房」として、山内家にのり込んで来たくのいち、小りん。彼の「女房」だというのは、まったくの偽りではなくて、実際に2人は、一緒に寝ている仲なのでしょう。俺は、六平太と小りんの、初2ショットシーンから、「ああ、寝てるんだな」って思ってました。

小りんは、最初は業務上で一豊と寝たのだけれど、抱かれて、彼に惚れてしまいました。よくあることです。千代に張り合って「わたしが彼の子を、産んじゃうわよ」って、頑張ってみたものの、一豊に相手にしてもらえませんでした。そして恋敵である千代が懐妊してしまい、敗北感にさいなまれるという結果に。

その上、です。忍者仲間である六平太も、千代にぞっこんです。小りんが、実際に肌を合わせた男の2人とも、心ここにあらず、千代を愛しているわけです…なんて悲しい。小りんの心中で、めらめらと燃え上がる嫉妬。「なんでもないさ」と虚勢をはる態度に、彼女の抱える寂寥の大きさを感じました。

小「あばよ。」

そう言い捨てて、山内家を去った小りん。こんど彼女に会えるとき、彼女はどんな女になっているのでしょうか。小りんが、「自分は幸せだ」と感じられる日が、くるといいな。

ガラマニ作 NHK大河ドラマコォナァ
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