新ガラマニ日誌

ガラリアさん好き好き病のサイトぬし、ガラマニです。

誰もいないと思って、大声で独り言をいうのはやめよう。特に関帝廟では。三国志祭(4)

2015年10月12日、神戸新長田で、三国志祭を満喫した俺は、ビジネスホテールでグッスリ眠った。

次の朝。かなり早く起き出して、三国志的目的地の、もうひとつ、関帝廟へと、歩いて向かった。JR神戸駅前の、俺のビジネスホッテーッルからは、徒歩で、たったの20分ぐらいだ。

これが、神戸の関帝廟(かんていびょう)か。10年ほど前に行った、横浜の関帝廟は、商店街の中に、どでかく構えていて、そこだけで公園のようだったが、神戸の関帝廟は、閑静な住宅地のなかに、すっと黙して立っており、その謙虚さ、内実の豪壮さが、関羽雲長その人の、人柄を想起させられる。

でも、顔を挿入して、記念撮影するアレは、あるのね、関帝廟にも… つくづく、三国志的だわ…。昨日、三国志だけをテーマとした、一大イベントに参加した俺の脳内は、三国志しかなく、一夜明けた今朝も、非常に興奮している。そこへ、関帝廟である。本物である。関羽は、神様なのである。関羽は、軍神であり、なおかつ、商売繁盛の神様なのである。

俺の仕事も、うまくいきますように!関羽さまに、お参りしよう!ああ、なんて気持ちのいい朝なんだろうかしら!秋の青空は高く、早朝の酸素は、サンソサンソおいしく、キラッキラの関帝廟には、真っ赤っ赤の関帝廟には、俺のほか、誰もいない!誰も、いなーい!うわぁーい、関帝廟を、貸し切り状態だあー。

来たか、張さん、待ってたホイ!(←古い)言うまでもないが、この時、俺は、テンションが高かった。そして、平日午前8時の関帝廟には、入場券売場もないし、誰も、いないと、思っていた。写真に見える、お賽銭箱の手前で、俺は、かばんから長財布を取り出し、小銭入れをひっくり返し、手のひらに硬貨をにぎりしめて、そして、相当な大声で、こう叫んだ。

関羽さまーッ!! こまかいの、ぜんぶ出します!!」

チャリン、チャリーン!!(お金が入る音)

ええっと、そいで、ここは、神社でも仏閣でもないわけだから、えと、あっそーだ!中国の大河ドラマ三国志 スリーキングダムズ」で見た、目上の人にご挨拶するときの、手のあわせかたをマネしちゃえ。左手のこぶしを、右手でつつみ、拝礼するポーズをして、「丞相に拝謁いたします。」のポーズだわー、キャッキャッ、俺は関羽さまに、自分の商売繁盛を、お祈りした。

そしてすぐ、本堂の中に入った。真っ赤な関羽様と、周倉関平の、像を見ようとして…

…中に、人がいた。

若くきれいな女のひとが、ひとりで、おまじないみたいなことを、やっている。朱塗りの、こぶし大の、巨大おはじきのような塗り物を、2つ手に持ち、それをパーンと床に投げ捨て、また拾い上げ、関羽像にナムナムして、また巨大おはじきを2つ、床にパーンして、拾い上げ、ナムナムしている、女のひとが…いて…

えーと、ごめんなさい。無言の行をしておられたようで…俺のさっきの大声、

関羽さまーッ!! こまかいの、ぜんぶ出します!!」

で、たぶん、ギョッとさせちゃったね…朝早くから、熱心に、ご祈祷をしていたところだったのね…

ね…ごめんね… 大声、出しちゃって、邪魔して、ごめんね… (´・ω・`)

よい子のみんなに忠告だ。

誰もいないと思って、大声で、独り言をいうのはやめよう。

特に関帝廟では。関羽さまとの、約束だぞ。

三国志祭的旅行記は、これでおしまいです。