ボスねこスミさん登場

黒猫きょうだいの兄、スミさんは、地域のボスです。年齢的にもおっさんです。ふだんは、なわばりの見回りに多忙です。きょうは、雨模様なので、居間の専用ソファーで、おひるねしていました。

どーん。どどーん。

でかいなあ。お休みのところ、デジタルキャメ〜ラ失礼します。

おっきした。すみません、アップで撮影よろしいでしょうか。

「あぁ？なんじゃぁワレぇ。」すみませんすみません　目ぇむいて睨まないで下さい

「ふん、うるせぇじんじゃ。ひるねの邪魔すんなたーけ。」

方言講座。じん：奴。たーけ：このお馬鹿さんが。

スミさんの右の耳、切れているのは戦傷です。左目も戦傷で、つぶれかかったこともありました。声は野太く、ドスがきいています。弱いものには寛容ですが、俺のことは、下女扱いです。このスミを、せんだって、予防接種のため、いぬねこ病院に連れて行きました。もう…暴れること暴れること。

まず、病院連行計画をスミさんにけどられないよう、あやします。おもむろに、洗濯ネットをひろげ、押し込みます。この時点から、近所じゅうに響き渡るスミ様の怒声が。「ドルゴワー！ギルゴワー！ナルゥウウウウウ！」。猫入りネットを、手さげ猫牢に押し込みます。ろうやの中、ドカドカバンバン暴れる、すごい重量のそれを、自動車に押し込み…あー、たいへんだった…

病院には、日をずらして、弟ロミも連行しました。体重を量ると、スミが5.65kg、ロミが5.9kgでした。そうか、今はロミの方がでかいのか。