新ガラマニ日誌

ガラリアさん好き好き病のサイトぬし、ガラマニです。

小田原・鎌倉旅行記(1)小田原城勤務の人はとてもいい人

7月なかば。3日間の休暇は、夢のようにすぎてしまった。アジサイの季節は終わり、子供んたーが夏休み期間に入る前の、すいている平日間に、俺は、気ままな一人旅に出かけた。小田原と鎌倉だ。

今こうして、小田原・鎌倉旅行の、思い出をふりかえるに、うっとりと感じいるほどに、今回の旅行は、いい思い出ばかりだ。俺は一人旅が大好きだが、一人旅特有の、トラブルというものも、つきものなのであって、必ずしも、いい思い出ばかりではない旅行もある。

例えば、某自殺名所では、異性旅行者からの声かけ事案におびえ、某白鷺城では、真っ白な白鷺城を改装後に見に行ったつもりが、まだ工事中で、真っ白ではなく、真っ黒な工事現場を見るハメになったり…。あと、ウェブ上では到底書くことが出来ない事件も、たくさん経験してきた。サラッと書いておくが、某巨大神社の門前町で、ガイド本には名物と掲載がある麺類を食したら、俺の人生で食べた麺類の中で、最もまずかった。そして暴風雨警報の中、海岸に行ったら遭難し、全身ズブぬれ砂まみれになって、旅先なのに扁桃腺が腫れて高熱で倒れ、薬飲んでホテルで寝込むハメになった。この鳥取だか島根だか、どこかの旅行記は、受難の連続で、あまりのひどさに、当ブログでの発表を見送った。

まあ、たいしたトラブルではないが(そうでもないが)、いやなことは、無いにこしたことはない。その点、小田原と鎌倉で出会った人々は、皆、いい人であったし、食べ物は、ほっぺたが落ちるほど、美味しかったし、天候にも恵まれた。ホテルもよかった。つまりは、俺の精神状態が、非常によかった。4月に姫路旅行をした後、3か月間、仕事が非常にシビアで、ストレスがたまっていた。気ぜわしい日常から離れて、新幹線に飛び乗り、非日常空間へ、俺のことを誰も知らない街へと出かける。夢だった。ああ、一人になりたい…!ああ、旅行に行きたい…!夢が、かなった。

小田原駅前。北条早雲さんの像だ。小田原では、NHK大河ドラマの主役に、北条五代をとりあげてほしい運動が展開されていた。

駅から歩いてすぐ。さあ、小田原城だ!

近いぞ、小田原城!テンションが上がってまいりました。ウワーイ!お城だ、お城だー!

入口だー!なんか工事してる?なにやってるの?

発掘調査やってるぅー!

天守閣だ!天守閣だ!入場券を買う。天守閣と、歴史見聞館の共通入場券で、600円だ。この入場券が、後に波乱をよぶ。

階段マニア向け小田原城ショット。城内は4階建てで、展示物がいっぱいあり、最上階では、

世界初!!「屋内プロジェクションマッピング 五代の緒 北条五代百年絵巻」開催

このイベントを見ることが出来て、俺は楽しくて、ニコニコしていた。波乱はこの直後に起こった。4階から上へと階段をのぼると、小田原城四方八方を見渡せる展望台である。

きれーい!海風だ、気持ちいいな。うわあ、箱根はあっちだ。伊豆大島はあっちだ。するとこっちが…。あれ…。あっ。この時俺は、入場券をなくしたことに気付いた。展望台に立つ今、これで天守閣の見学は終わりである。この後は階段を降りて、別館の歴史見聞館に行くつもりで共通入場券を買ったのである。

半券の付いた共通入場券を、天守閣の中の、どこかで落としてきたらしい。ガックリした。ああ、今回の旅行も、やっぱりトラブルがつきものだったんだ。俺はドジッ子なのだ。仕方がない…歴史見聞館の入場券は、買い直そう。仕方ない…。肩を落とし、トボトボと天守閣の入り口に戻った。

さっき入場券の半券をちぎって下さった女性が、俺に微笑みかけ、

入「ありがとう御座いました。」

俺「ありがとう御座いました。…あのう…共通入場券を落としてしまって…、あちらで買い直します。」

入「これでしょうか?」

彼女が取り出したものは、半券が残っている入場券だった。

俺「まあ!ああ、ああ…あ、ありがとう御座います。」

入「警備の者が、気がつきまして、保管しておりました。どうぞ、お持ち下さい。」

おお、なんという感動、なんという親切。沈んでいた俺の顔は、ぱあっと晴れやかに天空を向き、心は清浄化され、澄み渡った。人情にふれ、この旅は、幸先がいいと、俺のテンションが、舞い戻ったのだった。ありがとう御座います、小田原城の警備の人、入り口の人!この御恩は、忘れません。

小田原城勤務の人は、とてもいい人だ!!!

NHKさん、大河ドラマで、北条五代やったって下さい!!