ひかりTVビデオざんまいプランで見た映画一覧。2012年11月は23本!
(1)晩秋(1989)米
- 出版社/メーカー: ビクターエンタテインメント
- 発売日: 1990/12/21
- メディア: VHS
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介護という問題を題材にした映画で、悪い作品ではないが、実際の介護問題と照らし合わせて考えてみると、いくつか疑問が残る。
この映画の主人公は、両親の介護のために、何週間も、会社から休暇をもらっている。休暇をくれる会社でよかったね。そしてこの間に「都合よく」早めに父が亡くなり、残された母は、「都合よく」妹夫婦がひきとってくれて、介護問題は終わったので、サッパリしてから、仕事に復帰しているが、これが俺の会社だったら、どうなるだろうか…。
「都合よく」早めに「終わって」くれればいいのになあ、という表現を、実際に、介護問題をかかえている人たちが、口にする。
俺自身、親戚の介護問題にまきこまれたことがあって、そのとき、同じように思った。
つまり、賃労働や家事労働が、出来なくなった高齢者は、資産や年金収入がなかったら、この世から、いなくなってくれたほうがよいと、実の子が、肉親が、そう考えてしまうのが、現実なのである。これを酷薄と、責めるべきではない。この現実とどう向き合うか。社会問題としてどう対処すべきか、こんな時に働くひとがいて、それが政治家なのである。
俺の好きな肉親も、俺の好きな恩師も、作家も映画監督も、みな、高齢者である。俺は彼らに、健康で長生きしてほしいし、生活をエンジョイしてほしいし、もっとたくさんのことを語り、記し、創造してほしい。
そのためには、どうしたらいいのだろう。子供は、高齢者の介護要員になるために、生まれてくるのではない。
(2)ザ・ボディガード(2002)米
「ボディガード」といえば、故ホイットニー・ヒューストンと、ケヴィン・コスナーの映画が有名だが、こっちは、シルベスター・スタローンのボディガードである。
コメディタッチで、スタローンは、コミカルな演技もうまい人なんだナァと感心したが、ガードされる側のヒロインが、すげぇ自分勝手で、スタローンがケガをしているのに「大丈夫?痛むの?止血しなければ。」といった反応は、いっさいせず、自分のことばかり心配しているので、腹がたった。
(3)スウィーニー・トッド フリート街の悪魔の理髪師(2007)米
あのう…実は俺さぁ…ジョニー・デップは好きなんだけど、ティム・バートン監督が好きではないんだ。このコンビ映画がたくさんあるけど、ジョニーは、別の監督作品に出てたほうが、ずっと輝いてると感じる。
あざといのよ。あまりにも。いかに〜も、ドロドロしてます、作りこんでますっていう、あざとさが、俺がこの監督を、好きになれない理由です。
ただし、この映画のみどころは、アラン・リックマン(スネイプ先生ね)が、悪役で、それが見たかったんですわ。
(4)ヴァン・ヘルシング(2004)米
吸血鬼退治の専門家、ヴァン・ヘルシングとゆーと、
「ワラバイは、ヘルシング教授である!」ってゆー、手塚治虫「ドン・ドラキュラ」のヘルシング教授か、
映画「ドラキュラ」(1992)に、鳴り物入りで登場したのに、ほぼなんの役にも立っていない、アンソニー・ホプキンス演ずるヘルシング教授を思い出すが、
この映画は、そうした、従来のヘルシング像を、若いオットコマエに改造し、ホラー・アクション大作に仕上げてある。特撮も「やりすぎ」ておらず、エエ塩梅におもしろく仕上げてあった。特に、かっこよかったのは、馬車で逃走するシーン。吸血鬼と対決する一族の女性が、
「トランシルバニアの馬車は、風より速く走るわ!」
とかなんとか言って、漆黒の馬たちに、漆黒の馬車を走らせる映像は、かっくいぃ〜かった。
(7)名犬ラッシー(2005)アイルランド・英・仏
ぜんぜん知らんかったのだが、「ラッシー」とは、少女を意味する呼び名で、とうぜん、名犬ラッシーは、メスのコリー犬なのだそうだ。
この映画は、小説「名犬ラッシー」に忠実に映画化されており、イギリスの風景描写も、念が入っており、動物ものに弱い全人類が泣いた。
ただ… ラッシー見たかったのに、一部、ネッシーも出たのには、オイオイってなったw
(10)タイムボカン王道復古(1993)日
タイムボカンシリーズは、全作品を本放送で見た、幸福な世代が、俺の世代だ。このスペシャルアニメは、そんな、大人になったタイムボカン世代に贈られた、製作者の遊び心満載の逸品。
(11)サイボーグ009(1979)第1話
石ノ森章太郎の描くヒーローは、基本、哀愁がただよっている。このアニメは典型例で、オープニングで島村ジョーが、涙をこぼすのである。
さてはて、1969年生まれの俺は、「サイボーグ009」といえば、この、1979年のテレビアニメシリーズである。009が泣いてる主題歌、
♪ふきす〜さぶ風が〜 よくにあう〜 9人の〜戦鬼と〜 ひと〜の〜ゆう〜(ダラララー ラー)
は、名曲だ。エンディングもイイよね!
(12)サイボーグ009(1979)第11話
ほいでもって、001から009までの、誰が好きかと問われたら。ハイ、もちりんです。004、アルベルト・ハインリヒです。第11話は、男前の無駄遣い、004の、恋物語で、俺様必見のエピソードでした。
(13)魍魎の匣(2007)日
椎名桔平ちゃんは出るし、コワイ系サスペンスだしで、俺様大歓喜!…になれば、嬉しかったのですが、見始めてすぐ「あざとさ」が鼻につき、見終わっても、まあまあ、こんなものかなっていう感想です。色々と盛り込みすぎ。
(14)ハート・ロッカー(2008)米
俺は、この映画と、「ザ・コーヴ」が、アカデミー賞を受賞した年度から、アカデミー賞なんちゃら受賞とか、ノミネートされたとかで、自分の審美眼に、バイアスを持ってはいけないと、強く自戒した。
この映画を、実際にこの目で見るまでに、多くの酷評記事を読んだ。そして、それらの酷評のバイアスを、いっさい脱ぎ捨てて、自分の目で見なければならないと、覚悟して鑑賞した。
俺は、この映画は、よく出来た映画だと思った。ドキドキするし、ひき込まれるし、主人公に感情移入させられた。戦争映画は、すべてが「反戦映画」ばかりではない。反戦映画でなければならないなどという、思想強制は許すべきでない。戦時中の日本製作で、「桃太郎 海の神兵」という、戦意高揚アニメ映画があるが、あれも、よく出来た映画だと思った。
この映画を見て、アメリカ万歳を叫ぶひとも、いたのだろう。愚かしい戦争を、よく見せようとしているからと、ヘドが出たひとも、いたのだろう。しかし、俺は、映画としてどうだったか、だけを感じたい。受賞も、他人が書いた評論も、関係なく、俺はいつでも、自分の感性を信じたいと思う。
この映画で、主人公は、兵士としての使命感を持って、戦場で働くが、死の残酷、戦争ゆえの無情にであい、でも、生き残って、アメリカの我が家に帰ることができたのに、また次の任務へと向かう。
なんておそろしいのだろう。戦争は、人を変えてしまう。だから、戦争など、けして、してはいけない。ましてや、正義などをふりかざして、他国を蹂躙する戦争など、絶対にしてはならない。
俺はこの映画を見て、そう感じた。
(15)ラッキーナンバー7(2005)米
タイトルが陽気だが、内容は陰惨な復習譚である。で、大好物です。こういう、推理が必要な、暗い映画が。
(16)インセプション(2010)米
いい老け方をしたレオナルド・デカプリオが、劇中で「男前の友人だな」とほめられる役の渡辺謙と共演した、夢のような、夢が題材のSFアクション作品。長い尺なのにちょうどよい長さに感じた。
(17)ルーキー(1990)米
クリント・イーストウッド監督作品。いつも俺は、「信頼と安定の」クリント・イーストウッド監督だ、とほめちぎるが、この作品にかんしては、
「??? あれッ…? …これ、ホントーに、イーストウッド監督なの?なにかのマチガイじゃないの?」
と、自分の脳を疑ってしまったw ってオイコラッ!クリント君、なにやってんの!なに考えて、この映画撮ってたのッ?脚本ムチャクチャやん。ご都合主義に行き当たりバッタリ。いつもの緻密さは、どこに置いてきたのーッ
まあ、同監督らしくないってだけで、単純なアクション映画としては、おもしろかったんですがね。
(18)ペイルライダー(1985)米
そこでこの作品ですよ。信頼と安定の、明日をつくる技術の、リーディング・イノベーション、クリント・イーストウッド監督作品です、と、豪語できる映画は、こっちのほうです奥さん。
ただちょっち、イーストウッド演ずるガンマンが、いいとこ取りしすぎ、モテすぎ、少女のヒロインがバカすぎなのには、閉口しましたけれども。
(21)とんでも戦士ムテキング(1980)第1話
子供心に、なんてオシャレなアニメだろうと、夢中になって見ていた。
俺は、敵方の、クロダコブラザーズの紅一点、タコミちゃんが大好きだ。
タツノコ作品の悪女といえば、ドロンジョ様が、既に人気をはくしていた時期に作られた、このアニメ。「タイムボカンシリーズ 対 とんでも戦士ムテキング」という、バラエティ特番もあった。ドロンジョ様役の小原乃梨子さんと、クロダコブラザーズの親分役の大平透さんが、スタジオ出演していたっけなあ。
ドロンジョ様が、セクシーな大人の女であるのと反対に、タコミちゃんは、美少女キャラなんである。声優は、あの高坂真琴さんである。ようするにロリ声の元祖だ。劇中でタコミちゃんが、「おにいさま、こわ〜い」なーんて言うから、かわいくって仕方がない。キャラクターデザインも、クロダコ星人の状態から、地球人に変身したとき、他の男兄弟の造形は、けっこうどうでもいい絵なのに、タコミちゃんだけが、お顔といい、金髪巻き毛といい、凝ったコスチュームといい、際立って、かわいらしく描かれている。
俺の子供時代の、同作品への記憶の90%は、主題歌と、タコミちゃんで占められており、今回、見直して初めて、このアニメが「ミュージカル仕立て」であることに気がついた。クロダコブラザーズが毎回歌う、
♪タコのあーたまにハチマキまいて〜 くるっとしめたら、しまらない〜
は、しっかり覚えていたが、俺の記憶になかった主人公サイドも、なにかというと歌うのだ。