新ガラマニ日誌

ガラリアさん好き好き病のサイトぬし、ガラマニです。

第14話

織田家臣団の、下っ端の中で、いっとう先に出世した山内一豊。今回、そんな山内ファミリーの新居が登場しました。テレビ画面いっぱいに広がる豪邸。前回まで住んでいた狭い家に比べたら、格段の差です。

大きな門構えをくぐると、広々としたお庭が。室内は、お座敷がいくつも続き、使いやすそうなキッチンに、いろりもでっかいダイニング、中庭に面した、日当たりのよい客間もあるときたもんだ。「こんなおうちに住みたいわねえ。いいわねえ、旦那が出世して稼ぎがいいと、こんな暮らしが出来るんだわ。」と、見ている女たちは思わされます。そこへ、視聴者が、いま考えていたのと同じことを言いに来た、奥さん軍団が登場します。

山内一豊の同僚、中村一氏@田村淳さんと、堀尾吉晴生瀬勝久さんの奥さん2人は、千代にお風呂を貸してもらって、
「こんなバスルームが自宅にあったらいいわねえ!」
「うちなんかユニットバスしかないもの。バスタブが大きいと、こんなにくつろげるものなのね。ああ、疲れがとれていい気持ち〜」
と、口々に言います。もう、このへん、脚本が、実に上手い。視聴者が千代の新居を見て思うこと、そして、我々現代女性が、日々思っていることを、キャラに代弁させているのですから。

一方、男たちは、「出世頭」である山内一豊をやっかみます。いちばん怒っているのは、田村淳さんで、このたびの彼の存在感には、目を見張るものがありました。イライラして部下を怒鳴りつけるシーンも、一豊にわざと慇懃に挨拶するシーンも、「ロンブー田村淳」らしいキャラが、ドラマにマッチしていて、まことに素晴らしい。…このキャスティングは、ちょっと感動的だぞ…

山内家のバスルームがいかにいいものか。ゆったりバスタブに給湯システム完備を、視聴者に、細密に見せておき、対照的に、中村家・堀尾家の、浅いタライしかない状態の情けなさを際立たせるとは。わかりやすくて、おもしろい。当時のお風呂事情について、現代人が共感しながら、勉強も出来るとは。こんな大河ドラマをこそ、待っていたんだ、俺は。

次回、オットコマエ六平太再登場!戦雲が千代を呼ぶ。