新ガラマニ日誌

ガラリアさん好き好き病のサイトぬし、ガラマニです。

西遊記

やばい。フジの月9ドラマなんて、ずぇんずぇん興味なくって、かれこれ数十年見てなかった俺だが、歴史ものだというだけで、西遊記だというだけで、香取慎吾氏が孫悟空だというだけで、先週、第1話を見たのが運の尽き。この番組、でーれーおもれーでかんに。(=たいへん面白いのでもうたまらないです。)

完全に、娯楽もの、ギャグものとして作ってる点が、いい。時代考証?なにそれ、な。衣装もセットも、ほぼコント。こういう遊び心に、予算をタップリかける番組作りは、大好きだ。キムタクとミッチーが演じる悪役も、美形アニメキャラのノリそのもので、「ふ、ふざけた番組だね〜」と、喜んで見てしまうのだ。「真面目にふざけること」が、俺は大好きだし、それは、文化において、とても大切なことだと思うから。

三蔵法師と3匹の妖怪は、一見、日本的なステレオタイプ西遊記キャラのようだが、アクの強い俳優たちが、オレらしさをちゃんと表現している。

美人女優・深津絵里氏が演じる、もう性別なんてどうでもよくなってる三蔵法師。朗々とした発声に、お師匠さんの威厳がある。けなげであること、一生懸命であること、時に愚直であることが、美しいことなのだと、体現している三蔵だ。

知性的で二枚目半な沙悟浄沙悟浄は、このメンバー中、最年長者であるという、原作の設定を、上手く生かしている。経験則からなる知恵を持つカッパ。さすがウッチャン氏、彼ならではの存在感だ。

女好きでモテない猪八戒。俺にとっては、「義経」の喜三太で初めて知った、伊藤淳史氏だ。「義経」最終回での名演技が記憶に新しく、より力のある男優に育てよーと、生暖かい目で見ている。

そして、元気いっぱいのヒーロー、孫悟空

「オレさまはぁーっ、斉天大聖ぃーっ、孫!悟空さまだぁー!」

赤ら顔の香取氏が叫ぶと、すごく、スカッとする。溜飲が、下がるんだ。そして、悟空こそが、毎回のテーマとなる、心にしみいる名言を吐いている。我らが悟空は、「正義」のヒーローなのだと、素直に耳を傾けたくなる、金言を。いいぞ、西遊記。これぞ民放だぜ!な、真面目にふざけた番組を、どかんと作って見せてくれ。来週の月曜も楽しみだ。

西遊記」公式サイトさん(ふ、フラッシュ重いです)
http://wwwz.fujitv.co.jp/gokuu/index2.html