新ガラマニ日誌

ガラリアさん好き好き病のサイトぬし、ガラマニです。

長崎旅行記(3)亀山社中の法度は厳しいぜよ!

くどいようだが、俺は階段マニアだ。日本史と、NHK大河ドラマのマニアでもあるが、実をいうと、坂本龍馬マニアでは、ないぜよ。俺の母国語は、ガラマニ県ガラマニ市の方言ぜよ。土佐弁も長崎弁も、話せんきに。こん記事で書いとることばは、どこの方言でもないきに。

と、ゆうわけで、今年度NHK大河ドラマ龍馬伝」の主演は長崎出身の福山雅治さんだフィーバーで盛り上がっている巡礼地へ、「俺は、龍馬の足跡をたどって、いちいち萌え死ぬような、濃いファンじゃないんだ。」的な気持ちで、おもむいた、ぜよ。

龍馬通りの入り口。ここから、よほどの龍馬マニアか、よほどの階段マニアでなければ、嬉々としてはのぼれない、345段の階段をのぼったりおりたり、せざるをえない。

龍馬通りの、階段マニア的なみどころは、このような、階段の両サイドにひしめく、すてきなおうちだ。ああ、なんてすてき…このおうちの玄関は、階段!

こっちのおうちの玄関も、階段!いちいち萌え死ぬ!

亀山社中に着いたぜよ。

亀山社中には、下駄を脱いであがらしてもらえて、中に入ると、有志のかたがたが、熱意をもって、解説してくださる。男のかたが、俺に、トゥー・ホットに語りかけた。

「おお、龍馬ファンとして、おお、お一人で参上されたのですかッ?!」

…いえ、すみません、俺、そんなには龍馬ファンではなくって…どちらかというと、階段の…ファンです…

亀山社中は、龍馬が、日本で最初に立ち上げたカンパニーであるわけだが、その入り口に、大きくかかげられた、社中の法度らしき看板に、俺はビックリしたぜよ。こんな厳しい法度、俺には無理ぜよぉー坂本さぁんー!

長崎滞在中、この都市は、あらゆる意味で、理想的な都市だと感嘆し続けた。理由はたくさんある。

1)歴史が古く、文化的に成熟している
2)優れた建築群、世界史的観光地
3)行き交う人々が多国籍で、異人種をあたたかく迎え入れる
4)小さな湾を囲んだ山々、海も山も自然が美しい
5)住民が、気のせいか、みんな美男美女。さすが、福山雅治美輪明宏の故郷だ
6)しかもみんな服装がおしゃれだ
7)繁華街が本当に繁華街。小さな商店にいたるまで繁盛している
8)被爆地として世界に反核を訴え続けている
9)階段が多すぎる
10)猫が多すぎる

そう、猫だ。長崎は、猫が多いのだ。なんだこの猫の数は。天国か。天国か。メシアー メシアー

龍馬通りの、あっちにもこっちにも、猫がおるぜよ!龍馬のぶーつ像に行ったら、長靴のそばに雄猫が!

俺が長靴をはいた写真を撮ろうと、階段に腰掛けてデジカメを用意していたら、この猫が、俺のひざに、飛びのってきたぜよ!俺は猫に言った。

「の、のったね!うちの猫にさえ、のられたことないのに!」

長靴をはいた俺から見た、階段と猫のまち、長崎。

風頭公園の、巨大な坂本龍馬像。

日本の夜明けぜよ!長崎にきんしゃい!坂本龍馬と、猫と、階段が待っとるきに!

デタラメな方言を、ブツブツつぶやきながら、さらに歩いて、長崎歴史文化博物館にやってきた。

ここは、長崎奉行所があった場所で、大河ドラマ龍馬伝」のロケが行われる、奉行所のセットがあり、そのまま、長崎奉行所龍馬伝館として公開されている。大河ドラマと史実の坂本龍馬に、萌え死ねるように、いや、よくわかるようにと、懇切丁寧な趣向でいっぱいだ。

龍馬伝館の入り口では、龍馬の例の写真が印刷された、ねずみいろのポリ袋を渡されたので、

「これはなんですか?萌え死んだ龍馬オタク女がゲロを吐くためですか?」

と思ったら、くつをぬいで入れろ用だった。ああ、足が楽になったと、意気揚々と展示物を見る。俺が行った時は、長崎奉行所についての、コアな企画展をやっており、ほおーほおーと勉強しながら進んでゆく。あっちのほうのスピーカーからは、大河ドラマを流しているらしく、香川照之さんの第1話ナレーションが、聞こえてくる。奉行所のお白洲セットも、歩いて通れる。

ほあーほあーと、気分はすっかり、龍馬オタク女。すると、そんな俺の両サイドに、笑顔の男女が、疾風のごとく歩み寄り、早口でなにか言うではないか。

「龍馬がいいですか?おりょうがいいですか?」

はいッ?!なんすか?なんすか?どっちがいいかって、それは、龍馬は(攻)か(受)か、という意味ですか?カップリング論議ならば「龍馬×おりょう」が王道だと思いますが、俺に問いただしてるということは、ドリーム小説的に、自分が(受)なら、(攻)は誰がいいかという意味ですか?俺は岡田以蔵さまがいいです!龍馬かおりょうかどちらかですか?ならば、

「龍馬がいいです。」

と言ったら、アレヨアレヨという間に、俺は坂本さんの家紋のついた黒い着物を着せられ、長刀を持たされて、俺のデジカメと、スタッフゥーのデジカメで、コスプレ姿を撮影されてしまったのです。

なんということでしょう。出口に着くと、スタッフゥーのデジカメ写真が額に入れられ、千円で買い取るシステムなのです。買いましたとも。だって、置いては行けないじゃん!

(無粋ですが、一応、解説を。コスプレ撮影は、もちろん任意で、俺も、事前に説明受けた上で撮ってもらってます。スタッフの皆さん、楽しい企画をありがとう御座いました!)

次回は、長崎旅行のメイン目的、原爆資料を見学します。