新ガラマニ日誌

ガラリアさん好き好き病のサイトぬし、ガラマニです。

第24話 中村さんはお利口さん

現時点で死んでないキャラで、六平太以外で、男性で好きなのは、ロンブー田村淳さんが熱演する、中村一氏さん!今日は六平太、出なかったから、中村さんに注目。(六平太が出ると、他の全員、かすんでしまうという説もある。)

中村一氏さんは、出世競争で、山内一豊に負けてばかりで、いつも悔しがっていました。一豊んちには給湯システムつきバスルームがあるのに、うちにはタライしかない。一豊は、馬市でいっとういい馬を購入したのに、自分は、馬飼いに相手にもしてもらえなかった。いつも一豊ばかりが、禄を上げて、自分は!

一豊に対して、ひがみ、そねみの気持ちを持ち続けていた中村さんを見ていて、俺は、漫画で読んだ、こんなくだりを思い出していました。

人でも動物でも、生まれながらに違いがあるものである。違った能力を持った個体がそれぞれに適応し、力を発揮しうれば、豊かな内容にめぐまれた集団が生まれることになる。
だが、ある一面的な評価のみが強調されると、個体間に優劣が生じることになる。
そこが、浮世のつらいところで……それが、個々の運・不運に、拍車をかけるのである。

白土三平/岡本鉄二 著『カムイ伝 第二部 第1巻』小学館 より引用(句読点と行替えを、ウェブサイト用にガラマニが改変した。)

一豊が戦功を上げるのは、誰でもない、一豊自身の能力あってのこと。中村さんだって努力しているけど、一豊には、いつも水をあけられている。これまで俺は、上記の引用文を思い出しては、中村さんを応援してきました。

「中村さんには、中村さんにしかない才能が、きっとあるはずよ。一豊は、猪突猛進しか出来ない、猪みたいな無骨者じゃないか。でもあなたには、他者をぬきんじてやろうっていう気概がある。悔しい、ちきしょう!っていう怒り。それは劣等感であると同時に、素晴らしい長所なんだからさ。負けず嫌いで意地っ張りな中村さんが、いつか、一豊に勝ってくれたら、俺、スカッとするんだがなあ!」

そして本日、中村一氏さんの才覚が、キラリと光りました。彼の、他の男にはない個性が、劇中で描かれるようになったと分かり、嬉しかったですねえ。中村さんは、そう、頭が切れるんです。一豊とちがって。

信長亡き後の全体ミーティングの席で、一計を講じて優位に立った秀吉。その振る舞いを間近に見ても、秀吉の目論見が、ぜんぜん読めてない一豊のバカさかげんにひきかえ、すべて見抜いてしまっている中村一氏さん。かっこいいぜ、ロンブー淳!感動的なキャスティングだ!史実ネタばれは書かないでおくけど、この先、中村さんが、一豊の上をいく場面が、生き生きと描かれることに期待大であります。

ガラマニ作「功名が辻」第11〜20話感想文
http://www11.ocn.ne.jp/~garamani/nhk.taiga.koumyougatuji02.html