新ガラマニ日誌

ガラリアさん好き好き病のサイトぬし、ガラマニです。

検索避けについて

ガラマニによる栞とコメント(はてなブックマーク)に、[検索避け]タグを追加。
http://b.hatena.ne.jp/garamani1983/
右側にあるタグ一覧、tags(数字)の下部から、「検索避け」をクリックすると、このテーマでブクマした一覧が出ます。
「二次創作サイト=違法行為=検索避けすべし」論法については、いずれ本腰入れて語りたいと思っていました。まず、はてブのコメント欄において持論を発動しました。

ヤフーのブログ検索で「検索避け」で検索してみたところ、好きな芸能人について語っているだけのブログが、「この話題はナマモノ*1だから、検索避けしなきゃいけないわ!」って強迫観念みたいに言っていたり、「私のブログにコメント書き込む人は、芸能人や漫画家の名前出すときは、伏せ字にしてくんなきゃ困るわよ!」って怒っていたり、「アクセス解析を見たら、うちのサイトに、検索語句<有名バンド名>で来てる人がいる!うちには、<有名バンド名>についての情報なんかありませんから!」ってビビッていたり。自サイトが検索でヒットすることを、必要以上に怖れている作者が増えてきているように感じました。「検索避け」の名のもとに、かなりの誤解、曲解が広まっているのではないかな。

「アニメや芸能人の二次創作だから」、ではなくって、「アニメや芸能人の話題だから」という理由で、自サイトを検索避けしたがる意味が、分かりません。前者は確かに著作権法違反ですが、後者は違反でもなんでもありません。もしも、持論に反感を持つ人に見つけてほしくないという動機ならば、サイトやブログに書かなきゃいいじゃんと思います。

ジャニーズだろうがディズニーだろうが、それについて自分が思う事を、文章に書き、インターネット上に掲載すること自体には、なんら法的問題はありません。こうした評論文は、自分の著作物以外のなにものでもありません。泡食ってロボット検索から逃れようとする必要など皆無。「ナマモノ=検索避け」と、インプリンティングされすぎて、映画の感想や、「歌手の誰だれが好き!」或いは「嫌い!」と書くだけで、検索避けだ、ロボ避けだと、ウワゴトのように言う人が出てきたことに、驚いております。

俺が、「二次創作サイト=違法行為=検索避けすべし」論法
(例:「検索避けをいれよう」さん
http://kensakuyoke.client.jp/
に、もろ手を上げて同意出来ない最大の理由は、その論法と、「リンク行為は自由である」というインターネットの基本原則
(例:後藤斉さん作「リンクについて「リンクは自由!」」
http://www.sal.tohoku.ac.jp/~gothit/webpolicy.html
とが、矛盾する面を持つからです。

例えば、はてなのアンテナやブックマークのような、オンラインブックマーク媒体は、検索避け論法と真っ向から衝突してしまいます。検索避けを入れているサイトは、リンクについて、様々なローカルルールを設定していることが多いからです。特に、オンラインブックマークにリンクされると、せっかく検索避けを施したサイトが、リンクの風通しのよい環境に置かれることから、「オンラインブクマ禁止!」と主張するサイトが出てきました。Googleの検索結果画面にリンクされたくない、検索避け論法は、他人が自サイトをリンクする際にも、これはだめ、あれはだめと要求する方向にいっているのです。

こうしたリンクに際してのオネガイを、聞き入れるか否かは、自サイトに検索避けを入れるか否かと同様に、各人の判断に任されることであって、先方に強要することは出来ないと思います。また、検索避け論法が問題にしている、二次創作サイトがはらむ著作権問題は、イラストや小説ならば対象になるでしょうが、評論は対象になりません。俺が作ってるファンサイトには、二次創作小説もイラストもありますが、評論もたくさんあります。俺のサイトぜんぶを指して「二次のエロやってんだから、検索避けしろ」と、もしも言われたらイヤです。直には言われたことはありませんが、この掲示
http://www.webclap.com/bbs2/index.html?mode=view&thread=46&from=1&to=300&sort=down
の、171さん

私の周囲でも、ロボ避けが注目されるようになったのは本当につい最近ですから、
それ以前は義務やマナーに値するとは思ってませんでした。

この部分に、俺は同意見なのですが、171さんはくそみそに非難されており、複雑な思いでおります。ハードコアなエロ等、年齢等の制限を要すると自主的に判断した場合に、その項へのリンクページに注意書きを置き、エロ本文にのみ検索避けを施すといったやり方ならば、妥当であろうと考えます。また、自サイト全体を、なにがしかの理由で検索避けしたり、技術的なリンク制限を施すことにも、それがサイト作者による自主的判断ならば、尊重されてしかるべきだと思います。しかし、よそのサイトの方針にまで口出しすべきではないと思います。
俺は、サンライズの二次創作サイトを、サンライズ公認のひのぼりドッとネッと!ではないサーバーで運営し、なおかつID・パスワード制にせず、あまつさえ検索避けを施さず、そんな違法サイトから、公式サイトへリンクを貼っているという、検索避け論法者にしてみれば、言語道断なやつのようです。そんな俺は、下記のような考えで、自分のサイトを作っております。
ガラマニが考える、二次創作と著作権についての声明
http://www11.ocn.ne.jp/~garamani/garamani-net-creation.html
このブログにある検索避けについての記事は、サイドバーのカテゴリー「検索避け」から、ご覧いただけます。
★トラバいただきました!ご丁寧な解説をありがとう御座います。勉強になります!
「二次創作+オンラインブックマーク総括」の履歴とメモ-またしても調べ不足で…検索避けのこと
http://onlinebkm.blog.shinobi.jp/Entry/8/

また「版権元から逃れるための検索避け」であれば、卑屈であると捉えられても仕方ないなあと思います。

アニメやマンガの、二次イラストや小説ならば、まったき違法ですから、摘発を怖れる気持ちはもっともです。ただ自分のサイトで、ロボット検索はイヤ、アーカイブはイヤ、オンラインブクマはイヤと、次々出てくる媒体に、いちいち対策を講じるのが、すごい手間ひまだろうと思うのです。そんなにまでして、リンクされないために努力するのならば、インターネットでやらないのが一番手っ取り早いだろうというのが、現在の俺の論です。慮外者から逃れたいという発想でいくと、インターネットという媒体が、そもそも不向きだろうと思うのです。
あんまり難しく考える必要はないと思うのですよ。インターネットの恩恵に浴すならば、同時にリスクも負わねばならないということです。検索にヒットすることやリンクされることを俺は「恩恵」と考えるし、「リスク」と考える人は、技術的な対策を、自分だけが講ずればよいのではないでしょうか。
ただし、上にも書きました通り、二次創作やナマモノカップリング創作ではなくて、番組の感想や萌え語りをしているだけのテキストオンリーサイトならば、少なくとも著作権と肖像権に抵触する心配はありませんから、違法性を気にしての検索避けは不要です。そして「うちのブログにリンク貼るなら、貴サイト様に検索避けをして下さい」等と、リンク先に要求するのは、「棲み分け論」に立脚するならばなおさら、声高にかかげるべきではないでしょう。

*1:ナマモノ:芸能人など、実在の人物を戯画化した著作物を発表する行為。肖像権の問題が発生する場合がある。一方、アニメやマンガの無認可二次創作物は、著作権法下で違法行為にあたる。二次創作とナマモノとは、問題の性質が異なる。