新ガラマニ日誌

ガラリアさん好き好き病のサイトぬし、ガラマニです。

第22話 本能寺前夜

NHK公式サイトの表紙がすごくなっててビックラ。
http://www3.nhk.or.jp/taiga/index.html

そして、つい間違って、次回のあらすじを読んでしまいました。NHKさん…ネタばれしすぎです。

あ、ハイ、こんばんは。今回の「功名が辻」ですが、期待を持ちすぎていたせいもあって、途中でお箸を落としそうな、ショックを受けました。(夕ご飯食べながら見てたので。)秀吉軍の高松城攻め、主人公の山内一豊が一騎撃ちをするという、ぜったいかっこいいシーンをですね、直接映さない手法、やったでしょう。高台の陣から、秀吉たちが「おお、あれは山内一豊だ。」と、実況中継しているだけで、済まされてしまったじゃあーりませんか。一豊は、前回、千代に名馬を買ってもらいました。こんな、史実のビッグイベント直後なのだから、その馬で活躍するところを見たかったですよ。ただでさえ、闘うしか取り得がない男だとゆーに。せっかくの主人公の見せ場を、まるっと割愛せんでもエエがな。予算が足らなかったのか、ウマの都合がつかなかったのか?合戦シーンに迫力がなかったら、おもしろくないんだもんよ。

さて、本能寺ですが。織田信長VS明智光秀の、深い心理描写に、驚かされているのが、今年度の大河です。なんとも倒錯的な、信長の癇症。信長の狂気に、ある意味「染められていく」光秀の苦悩。信長の正室濃姫の恋愛感情をからませている筋書きにも、ビックリです。俺も大河歴長いけど、光秀と濃姫カップリングなんて、かつて見たことがないわ。

俺は、信長が光秀をいたぶるのは、計画性を併せ持つ狂気だと、以前より論じてきました。徳川家康をお招きしての席上で、お刺身を投げて叱りつけるなんて、やりすぎです。信長自身にとってマイナスになるという意味で。信長のやり方は、陰湿で、自己破壊的です。こんな明智いじめをしていたら、信長自身が、誰からも心を開いてもらえなくなります。事実、このドラマにおける本能寺前夜は、信長による恐怖政治が、ピークに達した状態として、描きました。

そして、この、舘ひろし氏演ずる信長は、正気でもあり狂気でもある「天才」の精神、燃え上がること、もはや余人には止める手立てのないことを、十二分に表現しておりました。奇妙にひょろりと痩せた手足にも、病的な香りがただよいます。

次回はもう、信長とさようなら、か…「功名が辻」も、はや、上半期を終えようとしてるんだなあ。

ガラマニ作「功名が辻」感想文 第11話〜20話
http://www11.ocn.ne.jp/~garamani/nhk.taiga.koumyougatuji02.html