新ガラマニ日誌

ガラリアさん好き好き病のサイトぬし、ガラマニです。

第20話 一豊大根演技炸裂!

今回、秀吉は、山内一豊がいちばん苦手なことを命じました。子供を殺したから悲しいと、泣き叫ぶ演技をしろ、ですってよ。実は死んでない、かくまっているのに、その子を助けるために、「お芝居」するハメになろうとは。さあ演技しなさいと、つめよる秀吉に、蚊のなくような声で答えます。

一「芝居は…苦手にございまする。」

自分のこと、よく分かってるねぇ、一豊くん。演劇なんてあーた、いっちゃん不得意科目だもんね。で、同僚の田村淳さんや部下たちの前で、えんえんと大根演技を繰り広げてしまう一豊なんですが、このシーンがなんとも傑作。

上川隆也さんは、演技達者ですから、「わざと下手な芝居」をしている「芝居」をしているわけです。わざと下手くそにやる。これ、相当、難しいことだと思われます。例えば、歌が上手な方、絵が上手な方、ブログ書くのが上手な方。わざと下手くそにやろうとして、スンナリ出来るもんでしょうか。難しいですよ。本来、得意なことを、下手くそに見せることは!

その点、上川隆也さんは、「大根役者の役」を、上手に演じてらっしゃったから、NHKアニメ「ニルスの不思議な旅」に登場する、音痴なのに歌が大好きなメスの雁で、毎回「♪誰も〜ほめて〜くれない〜けれどぉおおおお」と、下手くそな歌をうたうキャラ、スイリーの役を見事に演じきった、本当は歌が上手な名女優・松金よね子さんを彷彿とさせられました。(長い。)

今日のお話しには、他にもたくさんみどころがあって、終始ドキドキ。女性キャラではいちばん好きな、小りんが…ああ、あの不憫な小りんが…飢え、汚れ、盲目となり再登場しました。俺、小りんを演じる長澤まさみさんを、「功名が辻」で初めて知りましたが、このたびの汚れ役を見て、力のある役者さんだなと、感心しました。落ち窪んだまぶた、光りを失った黒目、振り乱す髪。好きだった男・一豊に、媚びず、甘えず、なりふり構わず。ぼろきれのような体と成り果ててもなお、

おまえの世話には、ならない!!

毅然と去る、小りん。あんた…本物の、女だね。こういう人をさ、本当にきれいな人だっていうんだよ。

◆ガラマニ作 NHK大河ドラマコォナァ
http://www11.ocn.ne.jp/~garamani/nhk.taiga.mokuji.html