新ガラマニ日誌

ガラリアさん好き好き病のサイトぬし、ガラマニです。

第11話

こんばんは、昨日の夜は、「功名が辻」サイト版
http://www11.ocn.ne.jp/~garamani/nhk.taiga.koumyougatuji01.html
の更新をしたので、気分爽快なガラマニです。俺は、筆がのってると、幸福ホルモンが分泌される体質なんです。

さぁて、本日の「功名が辻」は。

信長が、比叡山を攻撃すると下知し、それに反意を示す明智光秀。この2人のやり取りの、見事なこと!信長と光秀の議論は、軍事論であり、政治論であり、宗教論であり、文化論であり。凄まじい思想の闘いでした。光秀の反論に対して、すぐには怒らない信長の描写がすごい。ずぅっと、わりと静かな言い方で、

「光秀くん、それはちがう。こうこうこうで、比叡山は攻めるべきです。」

みたいに言ってる信長の、目つきや、声音の変化を見ていて、

あー、信長は、わざと、怒りをためているな、と思いました。

怒りを「こらえている」ではなく、わざと「ためている」です。自分のムカつきを、後で一気に、光秀へとぶつけるため、合法的に(?)ブン殴るため、怒りパワーを貯蓄してたな、信長は。いつ頃から、わざと貯蓄していたかというと、

光秀に、出会った頃からかな。

今日の放送中のエピソードで思い出すと、対浅井・朝倉戦の、和睦の仲介のため、光秀を、足利義昭への使いに出すシーン。雪の降る中、

「光秀めが、先々、こっぴどいめにあわせてやるからな。」

という、たくらみを抱いていることを、舘ひろし氏の表情が語っていました。

そして比叡山ネタで、一気に怒りをぶつける信長。言われた光秀と、秀吉ら群臣はビックリしますが、

信長は、これ、計画通りなわけです。

怒鳴って、ビビらせる。光秀はそこで黙らず、なお言い方を変えて反論する。宗教論だった議論に、

「お館様の評判が悪くなるから心配してるんですよ。」

などと、しおらしいこと言い出す。光秀がこう出ることも、信長は想定の範囲内ですよ。

待ってたんです。信長は。やつを合法的に(?)ブン殴れる、この時を!

まず、手元にある硬いものを相手の顔にぶつける。不意打ちです。驚かせて、すかさずケリをかます。よろけた相手の首根っこをつかみガシガシ殴打、のち階段下へ投げ落とす。一連の動作、オール計画的です。信長、あんたこれ、脳内シュミレーション何度もしてたね〜。

彼の心理として、偶発的に光秀にキレたのではなく、この爆発は「計画的」だと、俺は見ました。まず、「光秀気に入らないコロス」感情が先にある。信長は、憎悪を、わざとためるんです。光秀が下知に従い、比叡山攻めが終わると、今度は光秀だけを特進させる。「飴と鞭」政策と思わせておいて、またひとつ、信長は、自分の中に大きな憎悪をためた。わざとね。そういうふうに読み取れる演出だったと思います。

こんな仕打ちをされた、明智光秀が、なにを思うかも、信長は、ちゃんと想定しつつ…織田信長の、心理描写の緻密さに、感慨を深くした回でした。