新ガラマニ日誌

ガラリアさん好き好き病のサイトぬし、ガラマニです。

第10話

NHK大河ドラマの醍醐味と言いますれば、合戦シーン、軍議シーン、戦略と野望に闘志を燃やす武人たちの姿で御座ります。長年、大河を見ておりますと、合戦シーンに

「か、金かけてねぇっ!」

とガッカリする大河も、御座りました。ロケが少なくて、戦闘シーンをスタジオ撮影で済ませていたりすると、「これでも大河か。」と言いたくなります。チープさかげんにイラつきます。

加えて、俺は、再三述べておりますが、女々しい脚本家もすなる大河ですと、侍が勇ましく戦うことが、いけないことのように描かれたことも御座りました。史実無視かげんにイラつきます。

その点。「功名が辻」は、ロケを多用し、迫力ある合戦シーンのために、予算と手間ひまをかけております。このたびの放送の、姉川の戦いの撮影の凄かったこと。野原に、累々と転がる死体。その中に、行方不明の旦那様、山内一豊がいないかと探す、前田吟武田鉄矢の、真っ黒な顔。なんと美しきかな、男の忠義心。

そう、肝心かなめの脚本は、命がけで戦う男たちの「純情」を、切々と描き出しております。男性的なる美徳は、己が功名をあげんとす、野心であり、我が女子供を守らんとす、愛情であります。信長・秀吉・家康の駆け引きシーンも見事でありました。合戦にと、血をたぎらせる男たちの「純情」の、なんとかっこいいことか。こうした、戦国の男たちの「純情」を、美しいものとして描き出している、「功名が辻」の脚本は、実に大河らしい大河であります!

でもなぁ、一豊。浮気のことぁー、千代にゃーゆったらいかん。武田鉄矢しぇんしぇいのおっしゃること、よく聞きなさい!