新ガラマニ日誌

ガラリアさん好き好き病のサイトぬし、ガラマニです。

第7話

こんばんは、NHK大河ドラマの申し子、ガラマニです。

俺、サイトの方で、NHK大河ドラマコォナァを設けておりまして、昨年度は「義経」感想文を、毎週更新しておりました。今年度、このブログに連載している「功名が辻」文は、まとまった分量になったら、サイトの同コォナァに再掲載するつもりでおり、現在、ページ構成作業に入っております。再掲載といっても、俺のことだから、原形をとどめないぐらい加筆修正すると思います。その更新の際には、ここでお知らせしますね。

さて、本日の「功名が辻」は、二つのお話しで構成されておりました。

ひとつは、京都行きの戦陣にいる一豊が、信長と秀吉に連れられて、浅井長政さんちにお泊りにいくお話し。長政のお嫁さんになったお市と、信長たちの寝首をかこうとする長政のお父さんたちの駆け引きを、描いておりました。

もうひとつは、ガラマニ県ガラマニ市*1で、夫たちの帰りを待つ、妻たちの苦労話しです。

NHK大河ドラマとは、史実を基にした創作歴史劇です。特に、「功名が辻」が描く、織豊政権の時代は、大河で、何度も何度も何度もドラマ化されてきた、定番の時代です。登場人物は、みな歴史上のホントにいた人なので、いつ、どこで、どうなるかは、史実によって定められています。その上で、「先はどうなるんだろう!」と、視聴者をドキドキさせるのが、作家*2の腕です。

こういう場合に、作家が用いる、定番のスタイルが、あります。オリジナルキャラを出す。これです。「功名が辻」では、そう、六平太ですね。

忍びの者、六平太は、なんでか知らんけど、千代と一豊について回り、この夫婦を助けています。が、彼の本当の目的や、なに考えてるのかは、不明です。ああ、千代に恋しているのは、ものすごくわかりますが、間諜行動の、真の目的は、分かりません。視聴者は、織田信長がいつどこで死ぬのかは知っていますが、六平太がどうなるのかは、知りません。六平太の存在によって、視聴者は、「先はどうなるんだろう!」感を増大させ、同時に、

六平太の視点で、番組をながめやることが出来ます。

戦国時代において、権力者になるでもなく、ヒロインと結ばれるでもない立場のオリジナルキャラ、屋根裏にひそみ、敵の密談を聞けてしまうオリジナルキャラ、敵味方どちらにも、偏愛せず通じることのできるオリジナルキャラ、そして、自分がいつどこで死ぬのかを知らないオリジナルキャラとは、「功名が辻」の視聴者に、最も近い存在だと言えましょう。

六平太のようなキャラクターを「狂言回し」と呼んだりしますね。

こういうキャラを一人作ると、作家は、便利に使えます。俺が書いている、聖戦士ダンバインの二次エロ小説「月下の花」に登場する、セザル・ズロムというキャラも、六平太と同じコンセプトで作ったオリジナルキャラですから、俺は、「功名が辻」が、狂言回し六平太をどう使うかにも、注目しているというわけです

*1:現時点で千代が住んでる場所のことを、俺のサイトではこう呼んでいる。

*2:ここでいう「作家」は、原作者である小説家も、番組オリジナルの脚本家も含む。