新ガラマニ日誌

ガラリアさん好き好き病のサイトぬし、ガラマニです。

第5話 お市さま…それは寧々さまの…

こんばんは、信長がネーミングしてくれた街に住んでるやつ、ガラマニです。

今回のみどころは、なんと言っても、女の目線でした。「功名が辻」の脚本は、大石静氏。女性です。俺は、語弊を恐れず言えば、ある種の男女差別論者であります。大河が、おんなもすなる脚本だと、萎えることが、よくあります。女々しくて、歴史劇らしくないと、萎えます。刺すか刺されるかの戦国時代に、反戦市民運動やってたり、男が、命がけで女子供を助けようとしているのを、キーキーわめいて非難したりする大河は、萎えます。ええ。現代的な視点で歴史を描くこととは、史実を歪曲することではなく、新たな歴史劇を自ら作り出すことです。既成概念に反発して、ヒス起こしてるうちは、まだまだ、自分自身が差別史観に捕らわれている証拠ですともさ。

功名が辻」は、その点、いかにも女らしい視点だなーというお話しを創作しているから、良いと思います。堂々と書いて下さい!大石静氏にしか、書けない大河を。

山内一豊や秀吉の家庭内を、生活臭ぅ〜にじみ出る、奥さんの目で描き出すことが、こうも面白い作品になるとは。なんと言っても、寧々が、ヨイ!浅野ゆう子さん演ずるねねは、従来のねね像をくつがえしましたね。

秀吉の正室、寧々は、良妻賢母の鑑として描かれることが多う御座いました。たおやかで、おとなしやかで。しかし、浅野ねねは、ちがーう。このねねは、バンスケ(死語)ですな。それも裏番(し、死語)。信長家臣団の、奥さん連中に目ぇ光らす、女ボス。そして亭主をも巧みに操り、いずれ権力握るのはアタクシよオーホホホみたいな。

山内さんちに、ガラマニ県*1から、おヨメさん、来たんですって。聞いた?ウンウン、なんかヘンな小袖着てるんですってよ。まあ、どんなワンピ?見にいってみましょうよーキャアキャア。

山内千代の着ている、手作りパッチワーク小袖、要するにツギハギ。*2これが、奥さん軍団の垂涎の的となり、バンスケの寧々が、

「ええ服もっとるげおみゃーさん。ほいだらあたしにもおんなじやつ縫ったって。」

と脅迫し、いやお願いし、千代は縫いました。ところが、山内家の社宅に、信長の妹君、お市さまが、突然、家庭訪問。

か、家庭訪問…「利家とまつ」で、反町隆史氏演ずる織田信長が、しょっちゅう、前田家社宅に家庭訪問していたことを思い出すのう。そういやぁ、反町が着てた、ウインドウズ着物が、当時、ネット界で評判になったよなぁ。

んで、千代が、寧々にあげるために、せっかく作ったパッチワーク小袖を、パッと見て気に入ったお市さまは、

「これ、でーれーきれーやがね。もらってくで。」*3

エーッ!!お、お市さま、あの、そそそそれは、バンスケ寧々さまの…千代たん滝汗ナイアガラ。おかまいなしに、小袖を持っていってしまうお市さま。

あるあるある。わかるわかるわかる…こういう状況。

このように、「功名が辻」は、女性視聴者が、感情移入しやすいエピソードを、生き生きと描いている点が、成功していると思います。次回も楽しみですことよオーホホホ。

*1:信長がネーミングした街の名称を、我がサイトではこう呼んでいる。ストレートに俺の現住所は書かないけど、ほぼ表明してる状態。ブログの一見さんも、付き合ったって。

*2:山内千代作のツギハギ模様が、「千代紙」の語源となったという説あり。

*3:日本語に翻訳しろというご要望を若干名いただきました。「この服は、すごくきれいね。あたくしが着たいから、もらっていきますよ。」