大きな本屋さんの、片隅で。陽のあたる、売れ線平積みの、文芸書コーナーとは離れた、ずっと遠くに。いつもある。俺の専門分野のコーナー。それは思想書、哲学書の棚だ。そこにすら、一冊しか置いてなかった、奇妙に分厚く、ずどんと重い、ハードカバー。「…
引用をストックしました
引用するにはまずログインしてください
引用をストックできませんでした。再度お試しください
限定公開記事のため引用できません。