アフォリズム - 新ガラマニ日誌

自分で読んでもいない本や、見てもいない映画への批評を書いてるひとは、信頼できない。それは批評ではない。本や映画の、内容を知らないばかりでなく、恥を知らない。

「このテーマについては、既にたくさんの記事が書かれているから、自分は書かなくてよい」
と言うひとがいる。
「自分が言いたかったことを、既に書いてある記事があったから、自分で書くのはやめた」
と言うひとがいる。
きみの代わりに、きみの愚かさを書いてくれるひとが、都合よくおおぜいいて、よかったね。

他人の、よく目につく欠点とは、自分の欠点。

教えてちゃんは死なず。ただ増えゆくのみ。

故意に怒り、口汚くののしる作風を「切れ芸」とか、「毒舌」とかいうらしいが、なんて簡単なことだろう。まちがっても、自称だけはせぬように。

もっとも難しいことは、ひとを笑わせること。これに憧れながらも、実現できない無能が、「切れ芸」に逃げる。