新ガラマニ日誌

ガラリアさん好き好き病のサイトぬし、ガラマニです。

そろそろ我慢出来なくなって風林火山

今年度は、大河ドラマの各話感想文を書かないことにしてよかった。毎週書いてたら、たぶん去年(功名が辻)の3倍、一昨年(義経)の5倍は、辛口になっていただろうから。はっきりゆって、不満だらけの猫灰だらけよ。

武田信玄に仕えた軍師、山本勘助を描く「風林火山」。どぉおおおしても、昭和63年度「武田信玄」と比べて見てしまう俺。

参考:ガラマニ作 大河全年表
http://www11.ocn.ne.jp/~garamani/nissi29.nhk.taiga.html

武田信玄」昭和63年度NHK大河ドラマは最高傑作だ

NHK大河ドラマ史上最高傑作と俺が呼んでいる「武田信玄」。本放送時、大学受験生だった多感な年頃の俺は(今もじゅうぶん多感だが、余談だが。)、たけだしんげんと愉快な仲間たちにかんする刷り込みを、この作品によって受けた。

なにしろ脚本は完璧だし、オリジナルキャラクターは魅力的だし、俳優さんには魂がこもってたし、愛憎こもごもの鬼気迫る人間ドラマに、毎回、心からドキドキしたもんだった。大好きな男性キャラは、真田幸隆!演ずるは、稀代の名優、橋爪功さん。女性キャラでは、三条夫人(紺野美沙子さん)が好きで、侍女の八重(小川真由美さん)は、大河史におけるオリジナルキャラ部門第一位。八重の存在感は、とにかく圧倒的だったなあ。

真田幸隆が武田家臣団で一番好き

一方「風林火山」で、演技、存在感、殊に「オリジナリティー」が光ってるキャラは、主人公の勘助と、恋人ミツと村の青年たち、武田信虎今川義元ぐらい。演技達者な武田家臣団のみなさんは過不足ないが、今回登場したのが、マイフェイバリット武田家臣の、真田幸隆(さなだゆきたか)さんですよ。

…ウーンウーン。幸隆が、只者でなく切れ者でおもしろいやつ、という表現を、しようしようと努力しているということ、だけが伝わってきました。

俳優・脚本・演出ふくめ、努力は買いますが、どうもねえ、冴えませんね。幸隆が、只者でなく切れ者でおもしろいやつだという「刷り込み」がある俺だから、努力のあとが感じられたのであって、これは幸隆への「期待はずれ」なのではなく、たんに個性が、無い!っていうことを意味してるんじゃありませんか。天下のサナダさんなんですから、もっと個性を際立たせて下さい。

武田信玄正室、三条夫人役は池脇千鶴さん

それよりたいへんなのが、三条夫人ですよ奥さん。マア奥さん、聞いて下さいよ。

三条夫人の池脇千鶴さんね。ガラマニは、ゼータガンダムというアニメのファンなんです。俺らゼータのファンにとって…少なくとも俺にとって、池脇千鶴さんは、名前聞いただけで、ものすごい悪い印象があるんです。

ゼータガンダムの映画版「恋人たち」で、サラ・ザビアロフ役を演じたのが池脇さんだったのですが、池脇さんは2人目のサラでした。テレビ版の初代サラ役だった水谷優子さんをやめさせ、代わりに起用されたのが池脇さんだったのです。

機動戦士ZガンダムII-恋人たち-」のサラ・ザビアロフ役も池脇千鶴さん

機動戦士ZガンダムII -恋人たち- [DVD]

機動戦士ZガンダムII -恋人たち- [DVD]

俺らアニメファンにとっては、「キャラ=声優さん」ですから、声が変わることに対して、ものすごく厳しい。その上、「なぜテレビ版のキャストを代えたのか」が、非常に不透明ないきさつで、俺たちは激怒しました。サラ・ザビアロフは、俺がゼータでいちばん好きな女性キャラなんです。俺は声優交代の「経緯への反感」を示すため、ゼータ三部作の二つめである「恋人たち」だけを、敢えて見に行きませんでした。

で、「恋人たち」は、サラの声が、ぜんぜん合っていないとの、ごうごうたる非難を受けたそうです。(俺は池脇さんの演技を見ていないので、直接の評論は避けます。)それで池脇さんは降板され、ゼータ三つめの「星の鼓動は愛」でサラ役は、また他の人になりました。(3人目のサラ、島村香織さんは、俺は気に入りました。俺は、なにがなんでも初代キャストでないとダメという考えは持っておりません。役に、合うか。感動させる演技が、出来るか。それのみで見ます。)

風林火山」の池脇千鶴さんは

こういう顛末があり、俺の耳には、池脇千鶴さんにかんするいい評判が、ひとつも入ってなかった状態で、「風林火山」を見たわけです。降板サラと、前の三条(紺野美沙子さん)という先入観は、捨てねばと自分に言い聞かせて見ましたが、だめ。ぜんぜん、だめ。演技力といい容貌といい、美点がひとつも見出せません。こんな重要な役に、なんでこんな大根持ってきたんだね。

俺は彼女の他の役は知りません。知ってる必要もない。3人のサラの悲劇で、いちばん貧乏クジひいたのは池脇さん本人だけの責任じゃないが、演技は本人にしか出来ないことです。俺が池脇さんに向けているような批判は、昭和63年「武田信玄」で、信玄役の中井貴一さんも、ゴウゴウと受けていました。もうボロクソに言われてましたよ。しかし大河の一年間に、中井貴一さんは演技開眼し、この番組は大河史上最高傑作とまで称されるようになったのです。「風林火山」では、信玄の正室、三条夫人も、この重責に耐えた先に、実るものがあると信じて、粉骨砕身、努力してほしい。通常の3倍、努力しないと、やばいと思いますよ。

風林火山」一番の問題児は

…しかししかし…真田幸隆や、三条夫人ならば、まだ、いい…好きになれなくても、まだ、いい。重要な役ではあるが、脇役だからさ…

いちばん問題なのは、そう、晴信ですやろ!!

ハッキリ言おう。今年度は、限りな〜く、「大河を見ない年」になりそうな予感がしてるんだよ!理由は、準主人公の、はるのぶ!のちの武田信玄なのに!はるのぶについては、長くなったんでまた後日。