それから、みっかのち。ホソメおうこくの、おひめさまと、デカメおうこくの、おうじさまの、けっこんしきが、ふたつのくにが、ひとつになる、きねんのしきと、いっしょに、おこなわれました。 あたらしいくにの、なまえは、オメメおうこく。オメメおうこくで…

おうじは、なにか、けっしんしたように、ほそいめを、きっ！と、ひからせて、いいました。「ひめ、わたしと、けっこんしてください。」おひめさまは、さっきよりも、もっと、びっくり、しました。「ええっ？」おうじは、しんけんに、きっぱりと、いいました…

「わたしは、デカメおうこくの、おうじです。」 「デカメおうこく？そんなくにが、あったなんて、しりませんでしたわ。」 デカメおうこくの、おうじは、いいました。 「わたしは、おうさまの、あとつぎの、おうじでありながら、こんな、ほそい め なので、く…

そのとき。「もしもし、そこの、うつくしい、おじょうさん。」と、いう、こえが、しました。びっくりした、おひめさまは、かおを、あげました。すると、きの、かげに、たいへん、めの、ほそい、りりしい、わかものが、たっていました。 「どうして、そんなに…

おひめさまは、はしって、はしって、ホソメおうこくから、ずっと、はなれたところまで、やってきました。「わたしが… おばけ…？わたしみたいな、おばけみたいな、おんなのこは、しんだほうが、いいんだわ！もう、ホソメおうこくには、もどれない…」おひめさ…

おひめさまが、はしった、あとには、おおつぶの、なみだが、ぼたぼたと、おっこちていました。

おひめさまは、おしろを、とびだしました。 「ひっ、ひめ！どこへいく！」やっと、われにかえった、おうさまが、さけびましたが、おひめさまは、うしろもみずに、もりのなかへと、はしっていきます。 「わたしが… おばけ…？」 なんども、なんども、そうくり…

おひめさまは、しょっくで、がたがた、ふるえました。 「わたしが… おばけ…？」 おうさまと、おきさきさまは、すべてが、めちゃくちゃに、なってしまったので、おひめさまを、なぐさめるのも、わすれて、ぼうぜんとしていました。 「わたしが… おばけ…？」

「 お ば け だ ーーーーーーーーーーーっ！！」 ３にんの、わかものは、ひめいを、あげて、 にげだしました。 「おばけだ！おおお、おばけ！おばけ！」

すると、「あっ！」 おひめさまは、どれすの、すそを、ふんづけて、かいだんから、おちてしまいました。 おうさまと、おきさきさまは、びっくりして、かけよりました。「ひめ！だいじょうぶか。」「ごめんなさい、わたくしが、てをひいてあげればよかった。…

「おおおーう！」３にんは、おもわず、こえを、あげてしまいました。 「なんという、うつくしい、おひめさまだ！」「あの、はりのように、ほそいめの、かわいらしさ！」「ぼくがきっと、おひめさまと、けっこんするぞ！」 しかし、おひめさまは、めを、とじ…

「おうさま、おきさきさま、おなーりー！」 けらいが、そういうと、おうさまと、おきさきさまが、おなりになり、おうさまが、３にんに、こう、いいました。 「みな、ホソメおうこくの、ひめのために、あつまってくれて、たいへんに、うれしい。ところで、ひ…

そして、あしたに、なりました。おうさまの、おふれをきいて、 だいじんのむすこ、こうしゃくのむすこ、しょうぐんのむすこが、おしろに、やってきました。 「どんな、うつくしい、おひめさまなんだろう！」「きっと、めの、ほそーい、かわいいかたに、ちが…

でも、ホソメおうこくの、むかしからの、きまりで、おひめさまは、１７さいになると、おむこさんを、きめなければ、なりません。 そして、ことし、おひめさまは、１７さいになってしまいました。おうさまは、 「しかたがない。いつまでも、ないしょにしてお…

そのわけは、おひめさまは、このくにで、ただひとり、それはそれは、おおきな め をしていたので、おうさまと、おきさきさまは、おひめさまを、だれにも、みせないように、していたからです。 もし、おひめさまが、こんなおおきな め だということが、ひとび…

むかし、あるところに、ホソメおうこくという、くにが、ありました。このくにのひとは、みんな、めが、ほそいのです。 このくにには、おうさまと、おきさきさまと、ひとりの、おひめさまがおりました。 でも、ホソメおうこくのひとびとは、いちども、おひめ…

フルカラーえほん 「キラキラおめめのおひめさま」 は、筆者が、高校２年生のとき、1986年、家庭科の宿題 のために描いた作品である。当時、家庭科は、女子生徒だけが履修した。家庭科で、なんで、絵本なんか、作らされるのかというと、これは、育児というカ…

血は赤いなんて だれが決めた？ 太陽は明るいなんて だれが決めた？ こころは分裂するものだ 黒いものを見ると彼に見える 05/5/18（水）

ガラマニが、中１になる直前の春休み、1982年の３月末。この白い猫は、生まれたばかりで、我が家にやって来た。 母猫のシャムは、知人の飼い猫で、子猫をたくさん生んだので、一匹飼ってくれないか、と頼まれて。うちに来た日の、そのメス猫は、俺の手の平に…

製作年不明

映画「ＧＯＮＩＮ」をロードショーで見て、帰ってすぐ描いた。ぜんぜん似てないけど、鶴見辰吾さんのイメージ。（イメージって、便利な言葉だなぁ…） すごい勢いで、描きなぐったと見えて、下書き線は消してないし、絵の具はあちこち、飛び散ってる…んが、そ…

香菜ちゃん 1995年当時、教室と呼ばれる場所で働いていた俺は、教え子たちのスケッチを、多くしていた。 香菜ちゃんは、中２のクラスにいた美少女を、顔のモデルに、筋肉少女帯の歌「香菜、頭をよくしてあげよう」を、設定のモデルにして描いた。大判画用紙…

水色の憤怒 1995年頃は、仕事上や、多種多様なストレスを溜め込んで、やたらイライラしていた。そんな時、よく、こうした、怒りに燃える「自画像」＝オリジナルキャラを描いたもんだ。 黒髪の裸婦 この絵は、顔部分は、オリジナルキャラで、上半身は、鏡を見…

イザベル・アジャーニ演ずる王妃マルゴ イザベル・アジャーニに傾倒していた、1995年前後、彼女の主演映画を、ロードショーで見て、家に帰るや否や、彼女の美しさを表したいと、半紙に描きなぐっていた。 この絵は、映画「王妃マルゴ」のヒロイン、マルゴこ…

カエルのケーゴくんは、1995年、某地方新聞の連載記事の、挿絵キャラクターとして誕生。その新聞を読んでいた大多数の読者には、このカエルのモデルが、誰であるのか、知るよしもなかっただろう。 カエルのケーゴくんのモデルとは、誰あろう、作者が大好きな…

2006年5月22日作 1995年作 製作年次不明